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1998年11月17日 大阪センチュリー交響楽団
(ザ・シンフォニーホール)

作曲者
演奏曲
評価
ベートーヴェン
シューベルト
(近衛秀磨編曲)
ピアノ協奏曲第3番
大交響曲ハ長調〜
   弦楽五重奏曲ハ長調D.956による

ピアノ:ピョートル・ドミトリエフ
指揮:高関 健

【短評】 「良くもなく悪くもなく。」中庸と言えば良いのだろうか。
ピアノはロシアの新鋭、25才のドミトリエフ。ガンガン弾くタイプで、なだれ込んでいく場面 もあったため、聴き入ってしまうような事が無かったが、まずは無難に弾きこなしたという感じ。聴衆には受けたみたいで「ブラヴォー」をたくさんもらっていた。
シューベルトは、原曲を聴いたことが無いためなんとも言えないが、もっと面 白く編曲できそうな曲であった。金管の使い方が単純で、弦にも、もっとソロを割り当てても良かったように思う。近衛氏はシューベルトの管弦楽法に準拠して編曲したため、こうなったのであろうか。演奏自体は、いつものセンチュリーらしい透明感ある響きであり、さらに厚みが加わった聴き応えのある演奏であった。

【余談】 その1 後半開始前(休憩の終盤)、指揮者の高関氏が、近衛秀磨編曲によ るシューベルトの解説を行った。今回の演奏は近衛氏所有の楽譜を 使用したらしく、楽譜の書き込みも近衛氏自身のもの。 この書き込みの内容に、高関氏は共感できない部分もあるが、今日 はこの書き込みにしたがって演奏するとの説明があった。 また、高関氏が学生時代に聴いた近衛氏指揮による演奏会の思い出 話も語ってくれた。 その2 シューベルトの曲の途中で、曲が終わったと勘違いして拍手をする 人が数人いた。また、本当に最後のところでも、まだ旋律を演奏し ているのに拍手を始めるおじさんもいた。 このおじさん、大フライングで、最後まで1人で拍手をしていた。 このひと、よく見かけるひとで、いつも拍手をフライングしてます。 いいかげんにしてください。

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