外山雄三
ショパン
ベートーヴェン |
管弦楽のためのディヴェルティメント
ピアノ協奏曲第2番
交響曲第7番 |
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◎
◎
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【短評】 なにも足さない、なにも引かない。純粋で透明感あふれる梯の演奏だった。第一楽章こそ、オケとのかみ合いがうまくいってないように感じたが、第二楽章以降はなんとも見事な演奏となった。梯のテンポは安定しており、それが音色に透明感を与えているように感じた。テンポに幅を持たせてしっとりと歌い上げた先週の小山とは全く異なるタイプだ。
後半のベートーベンもまた、テンポ感の良い見事な出来となった。特に、弦楽陣の検討ぶりが目立つ。少ない人数にも関わらず、美しさ、柔らかさを失わず、響きの悪い京都コンサートホールをよく響かせてくれた。管のアンサンブルも優れており、関西オケとの実力の差を見せつけられた感じだ。
アンコールで、岩城氏自らトライアングルを演奏しながら指揮を始めたのには驚かされた。 |