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1998年11月14日 NHK交響楽団
(滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール)

作曲者
演奏曲
評価
シューマン 序曲、スケルツォとフィナーレ
ピアノ協奏曲
交響曲第1番「春」


ピアノ:イェフィム・ブロンフマン
指揮:ヴォルフガング・サヴァリッシュ

【短評】 「サバリッシュ マジック!」

この日は、サバリッシュの立体的な音楽造りに終始圧倒された。とにかく、絶妙のバランスで各パートをコントロールし、重圧のサウンドを造り上げる。また、オーケストラも一心不乱に燃え上がり、サバリッシュの棒に応える。サバリッシュ/N響の組み合わせは、十分世界に通用するのではなかろうか?先月聴いたビシェコフ/ケルン放響より内容が濃い。間違いなく、日本国内に彼らと対等に渡合えるコンビは無い。
 ピアノ協奏曲でもブロンフマンが情熱的なタッチで、サバリッシュと相性の良さを見せた。
 また、アンコールのショパン「革命」では、何かに取りつかれたような、気迫あふれる演奏。
 今夜は、2時間の演奏会が、あっという間に過ぎ去ってしまった。

【余談】  その1 びわ湖ホールは初めてのホール。 この日は超満員。4階席であったが、音響的には特に問題はなかった。あまり、癖のない音響だ。(響き過ぎず、乾き過ぎず。) しかし、舞台から相当高さがあるため、ちょっと酔ってしまった。「1階席で聴いてみたいなぁ」って思ってた。
その2 前半終了後、見知らぬおじさんに声をかけられた。 「私の席は1階の前から5列目の端の方だけど、舞台に近すぎる。 一度後ろの方で聴いてみたいので、よろしければ席を交換しませんか?」って。なんとラッキーな。 私はC席4000円。おじさんのはS席7000円だ。快く席を交換した。確かに舞台には近かったが、N響のサウンドとサバリッシュの華麗な指揮を間近に感じることができ、非常に楽しめた。 おじさん、ありがとう。
その3 初めてのホールなので、楽屋口を探すのに苦労したが、ぎりぎり、 サイン会に間に合った。この日はファンが15人ぐらい集まっていたであろうか。マエストロと若干お話することもできた。 「今日はすばらしいコンサートでした。また、N響とびわ湖ホール に来てください。」って。マエストロ曰く「ぜひとも。今日はありがとう。」 また、来てくれるだろうか。
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