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2007年4月13日 シャノン・オーム クラリネット リサイタル
PACオーケストラ リサイタルシリーズ 第1回(兵庫県立芸術文化センター 小ホール)

演奏曲目および評価

コヴァクス  ファリャに捧げる
ガーデ  幻想小品集 op.43
クラーク  前奏曲、アレグロと牧歌
ラボー  コンクールのための独奏曲
プーランク  クラリネットとファゴットのためのソナタ
  (クラリネットとバスクラリネット版)
モーツァルト  ケーゲルシュタット・トリオ
  (ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498)








演奏者(指揮者・ソリスト)

クラリネット: シャノン・オーム
クラリネット: ブルックス・トーン
ヴィオラ: ジェームス・ハースタット
ピアノ: 鳥羽亜矢子

感想・短評

PACオケメンバーによるリサイタルシリーズ。記念すべき1回目はクラリネット奏者のシャノン・オームの登場! オケの団員といえども経歴はスゴイ。そんなリサイタルを破格の1000円で聴けるというのだからPACはやるな・・・

プログラムは「あまり知られていない曲を紹介したい」とのことなので、前半は本当に知らない曲が目白押し(汗)。しかし、どれも聴きやすい曲ばかりで初めて聴く曲には思えないほど楽しめました。コヴァクスの曲はのっけから超絶技巧が炸裂。ガーデはおとぎ話が題材とのことで絵本のような展開が目に浮かず演奏。良かったのはクラークの曲。特に2曲目は真珠のような輝きで弾け飛んでました。非常に均整が取れた素晴らしい演奏でした。ラボーの曲はバスクラリネットでの演奏。バスクラソロもなかなか面白い。地響きを立てているので体で感じることができた。しかし、これも超絶技巧曲です。

後半は一転して有名曲のプログラム。後半のサプライズは、大阪フィルの首席クラリネット奏者ブルックス・トーンさんがプーランクに登場。思わぬゲストに「来て良かった〜」と本気で思いましたもん。快活で澄みきったプーランクは理想的とも言える出来。シャノンさんは引き続きバスクラで演奏。ファゴットパートなのに全く違和感がなかったです。良い編曲かも。短い楽曲なのが残念でならない。もっと聴きたかった。

最後はケーゲルシュタット・トリオ。丸く優しいモーツァルトで、豊かで軽やかな時間が過ぎていく。ヴィオラが安定しているのでとても心地よかったです。結構クラリネットにばっかり注目していたので曲全体を大きくとらえた聴き方はできませんでしたが・・・

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