2回目の観賞となる「アスニーコンサート」。このシリーズのスゴイところは、入場料が800円という破格値なところ。自治体が主催しているとはいえ、多くの協賛企業を集めているのが強みだ。しかも、内容が一流なのだ。今回も京響首席奏者達による名演技を堪能することができた。
最初のロッシーニは1発目ということもあり、気合いの入った演奏だった。1楽章だけだったと言うのが非常に残念だ! 続くモーツァルトも期待を裏切らない演奏。やはりモーツァルトは室内楽に限る。フルートやクラリネットの軽快な妙技もさることながら、ピアノが想像を越える名サポートだったのがうれしい誤算。
そのピアノは最後のプーランクでも実力を存分に発揮していたと思う。素晴らしいピアニストを発見した感じで嬉しくなった。もちろんプーランクは今日のメインディッシュ。憧れの名曲を憧れの京響メンバーの演奏で聴けるなんて、これ以上の望みはないです。特に第1楽章の冒頭は気合い十分の痛快さが実に気持ち良かった。後半は些細なミスや、始めの勢いが少し薄れていた気もするが、プーランク好きには満足できる演奏でした。
他にはオーケストラの名曲を珍しい木管アンサンブル編曲で楽しめるプログラムや、アンコールの大合唱など、なかなか盛りだくさんだった。800円コンサート。ありがたいが、ちゃんと?出演料があるとはいっても、安すぎて申し訳ないと感じてしまう演奏会でした。
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