今年のメンデルスゾーン・イヤーでは小品かヴァイオリン協奏曲ばかりが取り上げられていたが、年の瀬になって、ようやく本命のプログラムが登場した。120分におよぶ大作なので、メモリアル・イヤーでなくても演奏機会は少ない曲だ。
期待は大きいが、合唱がメインとなる曲だけにアマチュア合唱団の技量にゆだねられる。冒頭から歌手も合唱も急ぎすぎでなかなかオケと息が合ってなかったように思う。オケもいつもの調子とは違って何かギクシャク感があった。特に弦楽器のアンサンブルが乱れがちだったのは指揮者のせいだろうか?それともリハ不足? 何とも乗り切れない感はあったが、演奏機会のことを考えると多少のことは目をつぶれる。
メインの合唱団はさすがにみっちり練習したためか、よく統一されてました。ただ、合唱団のソロ担当が今一つでプロとの隔たりを感じたのは仕方ないところか。とはいえ、プロのソリストはいうまでもなくウマイのだが、テノールは走り気味だったのが気になった。
なんだかんだ言いながらも、全体的に正統的な演奏が聴けたと思います。この指揮者の特徴として、第1部や第2部の最後でスヴェトラーノフ張りにやたらと音を伸ばしまくるのはやりすぎかなと思います。。。なかなか聴けない曲なので満足感は大きかったですけどね。
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