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コンサート名・公演名

2005年10月2日 バーデン市立劇場
(滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール)

演奏曲目および評価

モーツァルト  歌劇「魔笛」(全2幕)

演奏者(指揮者・ソリスト)

タミーノ: ミハエル・メシュヴィッツ
夜の女王: ドリス・リープハルト
サラストロ: アンドレアス・カンマーツェルト
パパゲーノ: ミハエル・ハヴリチェク
パミーナ: レベッカ・ネルセン
モノスタトス: ベッポ・ビンダー
パパゲーナ: クラウディア・ワグナー
演出・監督: ルチア・メシュヴィッツ
合唱: バーデン市立劇場合唱団
演奏: モーツァルティアーデ管弦楽団
指揮: クリスティアン・ポーラック

感想・短評

毎年の恒例になってきている気がする。例年結構空席が目立つのだが、今年はツアーなどの団体客を呼んだためか、結構満席状態。こういう環境ならさぞかし演奏者にも気合いが入るんではないかと。

演目は「魔笛」これまでに舞台を見たことがないので、他とは比較できないが、いつも通りにチープなセットが目を引く(笑)。笑うに笑えなかったのが、最初にタミーノが襲われていた大蛇。ちゃんと作っていたのだろうが、どう見ても演芸会に使うような大蛇(竜?)といった代物で、真実味が全くない! 映像をお見せしたかったところだ。

歌手の方に目を向けると、光っていたのは何と言ってもパパゲーノ。いかにもパパゲーノらしい自由奔放さが良く出ていた上に、声量も十分(ちょっとやかましいとすら思った)。最後のパパゲーナとの絡みなんかも大いに盛り上げてくれた。タミーノはもう一つパンチがなく、無難な感じだったのが少しもの足らなかった。パミーナは役柄にぴったりの清楚で美しい歌手だったので合格! しかし、「魔笛」で聴きモノといえば、やはり夜の女王のアリアだ。とても頑張っていたと思う。だが、この難曲はそうそう演ぜられるものではありませんでした。ヒジョーに苦しそうでした。でもよく頑張った(拍手)。それに引き替え、下品で最悪だったのはモノスタトス。歌と言うよりも演出です。モーツァルトとはいえども、あまり下品なのは見たくなかったのでマイナス。

オペラをそれなりにいろいろ見てきたので、こういうレベルのものでは満足しなくなってきたのは確か。それなりに楽しめたが、来年からはこのオペラからは卒業だなぁ。

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