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同じオケをホールを変えて2日続けて聞くのは初めての試み。おまけに大物オケだから贅沢きわまりない。まず、満員の京都コンサートホールに鳴り響いたのは、オープニングの「マイスタージンガー」。出だしから度肝を抜かれました。昨日聴いた演奏とはまた違う、超重量級のドイツ的な演奏。これまで「マイスタージンガー」はあらゆる演奏を聴いてきたが、「ついに正真正銘の本物に出会った!」という濃厚な演奏だった。威風堂々と歌われるメロディはまさしく「名歌手」。大地を揺るがすほどの重量感は、ベルリン・フィルに勝るとも劣らない完璧なもの。スタッカート気味に音を短く演奏するのを良く聴くが、それとは正反対に、全体的にスラーをかけたような連続的な音の洪水が勇ましさを増していたのかもしれない。たった10分の演奏にすでに鳥肌立ちまくりだった。
2曲目も大注目のシベリウス。「さすが五嶋みどり!」というしか言葉が出てこないほど生きた音楽だった。これまで何度もこの曲を聴いているが、今日ほど息づいた演奏を聴いたのは初めてかも。全てのフレーズで血が通っているかのように生気がみなぎっていて、息つく暇がない。オケも伴奏としてではなく、互角に張り合っていたため、ソリストに気遣いし過ぎることはなく、しっかりと主張していたところはさすが名門オケ。理想の演奏に近いものだったのではないだろうか? 他の演奏は当分聴きたくないくらいです。ああ、ドイツオケのシベリウスも濃厚で面白く、クセになりそうだ。
後半はベートーヴェン。前日に引き続きドイツ音楽の真髄を見せ付けるかのような演奏。遅いテンポで重厚に曲が始まる。ホルンこそは相変わらず綱渡り的なところもあったものの、どのパートもため息が出るほど上手い。演奏はベルリン・フィルと変わらないくらいだろう。大きな違いはスター選手がいなく(知らない)、地味なことか。そんな渋さがベートーヴェンには良く似合っていたのかも。第2楽章は葬式のように沈んだ演奏にはならず、どこかしら希望の光が見えるような穏やかな感じに聞こえ、心地よい演奏だった。第3・4楽章でも勢いや派手さに走ることなく、曲の本質をしっかりと見据えており、一本調子にならないように強弱をかなりつけて演奏していたのも良かった。ああ、もうベートーヴェンの7番は当分聴きたくないくらい素晴らしかったです。
会場の割れんばかりの拍手にアンコールが2曲演奏された。ラッキー♪
ブラームス ハンガリー舞曲第6番
ビゼー 歌劇「カルメン」より「ファランドール」
2曲ともヤンソンスの真骨頂ともいえる演奏だった。テンポの急激な変化に加えて、「ファランドール」で魅せた、熱狂へと引きずり込むかのような加速度的なたたみかけ。オケも指揮者も実力を存分に発揮してくれた名演奏会だったと思う。
終演後は昨日と同じようにロビーにて「五嶋みどり Meet&Greet」が開かれた。昨日と違うのはちゃんと並んでいたことか(笑)。大阪地区と京滋地区のお客さんの違いが垣間見られた感じだ。五嶋さんには昨日一緒に撮ってもらった写真にサインをもらった。「昨日帰り際に撮ったやつですね〜」と見抜かれてましたが。。。ヤンソンスには約13年前に楽屋で一緒に撮ってもらった写真にサインをもらった。こちらはさすがに覚えているわけはなく、驚いてましたが(笑)。
演奏も良かったし、サインももらったし、素晴らしいバイエルン放響2日間でした。
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