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2004年5月15日 びわ湖ホール声楽アンサンブル
第23回定期公演(滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール)

演奏曲目および評価

湖上にて 〜 うたごころのシューベルト
シューベルト
 A. ダンス、生きる喜び
 B. ます、水の上で歌う
 C. 野ばら、湖上にて
 D. 矛盾
 E. セレナーデ
 F. 歌唱練習曲
 G. メロドラマ「この世からの別れ」
 H. 羊飼いの嘆きの歌、ミューズの子
 I. さすらい人の夜の歌、魔王
 A. 葬送歌、詩篇第23番
 J. ミリアムの勝利の歌
 K. 劇付随音楽「キプロスの女王ロザムンデ」より「羊飼いの合唱」
 A. 劇付随音楽「キプロスの女王ロザムンデ」より「狩人の合唱」

演奏者(指揮者・ソリスト)

独唱・合唱: びわ湖ホール声楽アンサンブル
ピアノ: 船橋 美穂
指揮: 本山 秀毅

A. びわ湖ホール声楽アンサンブル
B. 渡辺 玲美(メゾソプラノ)
C. 佐藤 路子(ソプラノ)
D. びわ湖ホール声楽アンサンブル(男声のみ)
E. びわ湖ホール声楽アンサンブル(男声のみ)、独唱:小林 久美子(アルト)
F. 黒澤 明子(ソプラノ)、二塚 直紀(テノール)
G. 朗読:津國 直樹
H. 竹内 公一(テノール)
I. 津國 直樹(バリトン)
J. びわ湖ホール声楽アンサンブル、独唱:黒田 恵美(ソプラノ)
K. びわ湖ホール声楽アンサンブル、独唱:上田 祥子(ソプラノ)、江藤 美保(アルト)、松本 晃(テノール)、松森 治(バス)

感想・短評

2年ぶりの小ホール。定期会員も多いようでほぼ満席だった。いつも休みの日の午後に定期公演をしてくれるので、とても気分良く聴きに行けるのがうれしい。

さて、演奏の方は相変わらず極上のアンサンブルだった。シューベルト一色の演奏会だったのだが、全く飽きることなく、あっという間に過ぎた2時間だった。メジャー曲から、あまり聴いたことない曲までバランス良くプログラムされていた。組み合わせもいろいろなのが良かったのかも。

最初は全員での合唱曲。もう少し男声が強く出ていてもいい感じがしたものの、あまり重くならない程度が良かったのかも知れない。「ます」ではちょっとピッチが高かったかな? 渡辺さんの澄んだ優しい歌い口で柔らかな気分になった。「水の上で歌う」も同様にとても清らかで曲にマッチしていた。

「野ばら」「湖上にて」は佐藤さん。芯の強いソプラノは迫力十分。「矛盾は」男声のみのアンサンブルで溌剌とした楽しい楽曲。「セレナード」はその男声合唱とアルトの小林さんの組み合わせ。少し男声合唱につられている感はあったが。

「歌唱練習曲」はまさに練習曲で、「あー」のみの発声。結構難しそうな曲だった。テノールの二塚さんはちょっと息が多くて残念だったか。メロドラマは安定した美声の朗読。この手のものは退屈してしまうのだが、短いこともあり、興味深く聞き入ることが出来た。「羊飼いの嘆きの歌」「ミューズの子」は曲想が違うが、竹内さんの落ち着いたテノールが何とも心地よかった。いつも安心して聴かせてもらってます。

「さすらい人の夜の歌」「魔王」は今日のハイライトだろう。特に「魔王」が絶品。3役を見事なまでに演じきった迫真の演技。凄まじい迫力に会場はブラボーの嵐。打って変わって「葬送歌」「詩篇第23番」は天上の心地で安らかに聴けた。

最後の3曲は今日の総集編とでも言うべきもの。比較的大作でもあり聴き応え十分。合唱曲というよりはオペラでも見ている感覚に近い。たった16人でホールを揺るがすほどの声量を出せるのだからものすごい。

アンコールでは「イレーネ・キーゼヴェッター嬢の全快祝いのためのカンタータ」が演奏された。指揮者の本山さんとピアニストの船橋さんが連弾で伴奏。アンコールが一番豪華だったのでは?プログラムにも予告していたし(笑)。相変わらず高いレベルの演奏を聴かせてくれる、びわ湖ホール声楽アンサンブルだが、もっと広く認められて欲しいと願うばかりである。

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