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2年ぶりの小ホール。定期会員も多いようでほぼ満席だった。いつも休みの日の午後に定期公演をしてくれるので、とても気分良く聴きに行けるのがうれしい。
さて、演奏の方は相変わらず極上のアンサンブルだった。シューベルト一色の演奏会だったのだが、全く飽きることなく、あっという間に過ぎた2時間だった。メジャー曲から、あまり聴いたことない曲までバランス良くプログラムされていた。組み合わせもいろいろなのが良かったのかも。
最初は全員での合唱曲。もう少し男声が強く出ていてもいい感じがしたものの、あまり重くならない程度が良かったのかも知れない。「ます」ではちょっとピッチが高かったかな? 渡辺さんの澄んだ優しい歌い口で柔らかな気分になった。「水の上で歌う」も同様にとても清らかで曲にマッチしていた。
「野ばら」「湖上にて」は佐藤さん。芯の強いソプラノは迫力十分。「矛盾は」男声のみのアンサンブルで溌剌とした楽しい楽曲。「セレナード」はその男声合唱とアルトの小林さんの組み合わせ。少し男声合唱につられている感はあったが。
「歌唱練習曲」はまさに練習曲で、「あー」のみの発声。結構難しそうな曲だった。テノールの二塚さんはちょっと息が多くて残念だったか。メロドラマは安定した美声の朗読。この手のものは退屈してしまうのだが、短いこともあり、興味深く聞き入ることが出来た。「羊飼いの嘆きの歌」「ミューズの子」は曲想が違うが、竹内さんの落ち着いたテノールが何とも心地よかった。いつも安心して聴かせてもらってます。
「さすらい人の夜の歌」「魔王」は今日のハイライトだろう。特に「魔王」が絶品。3役を見事なまでに演じきった迫真の演技。凄まじい迫力に会場はブラボーの嵐。打って変わって「葬送歌」「詩篇第23番」は天上の心地で安らかに聴けた。
最後の3曲は今日の総集編とでも言うべきもの。比較的大作でもあり聴き応え十分。合唱曲というよりはオペラでも見ている感覚に近い。たった16人でホールを揺るがすほどの声量を出せるのだからものすごい。
アンコールでは「イレーネ・キーゼヴェッター嬢の全快祝いのためのカンタータ」が演奏された。指揮者の本山さんとピアニストの船橋さんが連弾で伴奏。アンコールが一番豪華だったのでは?プログラムにも予告していたし(笑)。相変わらず高いレベルの演奏を聴かせてくれる、びわ湖ホール声楽アンサンブルだが、もっと広く認められて欲しいと願うばかりである。
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