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コンサート名・公演名

2008年1月14日 チェコ国立ブルノ歌劇場「タンホイザー」
(兵庫県立芸術文化センター)

演奏曲目および評価

ワーグナー/歌劇「タンホイザー」(パリ版・全3幕)

演奏者(指揮者・ソリスト)

領主ヘルマン:マルティン・グーバル
タンホイザー:エルネスト・グリサレス
ウォルフラム:リハルド・ハーン
ワルター:トマーシ・クレイチジーク
ビーテロルフ:ラディスラフ・ムレイネク
ハインリッヒ:ペトゥル・レヴィーチェク
ラインマール・フォン・ツウェーター:ヤン・フラディーク
エリザベート:ダナ・ブレショヴァー
ヴェーヌス:ボロシュ・チルラ
若き牧童:テレザ・メルクロヴァー
4人の侍童:テレザ・メルクロヴァー、ラダナ・ウェイドゥリホヴァー、テレザ・シュレジンゲロヴァー、スザナ・カントロヴァー
演奏:チェコ国立ブルノ歌劇場管弦楽団、合唱団、バレエ団
指揮:ヤン・シュティフ

感想・短評

これまでいくつかオペラを見てきたが、ようやくワーグナーに出会うことができる機会が来た。一般受けしないとか、話の難解さや演奏の難しさなどもあり、ワーグナーファンが多いにもかかわらず、なかなか演奏されないだけに貴重な体験だ。「タンホイザー」は自分がクラシック音楽の世界にはまるきっかけになった曲でもあるので何かと感慨深い。

ワーグナーのオペラは難しいと思っていたが、この「タンホイザー」は非常にわかりやすいストーリー。とても3時間以上かけなくても良いのではと思えるほどだ(笑)。開演は17時だが、16時まで大阪で清水和音さんのピアノリサイタルに行っていたので、あまり時間に余裕がなく会場に駆け込んだ。リサイタル2時間に、オペラ3時間・・・な、長い。

期待の序曲は軽々と颯爽に奏でられていく。小編成であることもあるが、非常に音量が小さい。オペラ公演はいつもそうなのだが、最初は迫力に欠けるものだ。でもオケはなかなか安定していて上手い。ホルンの音は違和感があって好きではなかったが、総合的に端正な演奏で楽しめた。指揮者のシュティフはオケピということを忘れているかのような大振りでダイナミックな指揮で、わかりやすいだけでなく、歌手陣にも良く伝わって劇性を高めていたのではないかと思う。なかなか良い指揮者だ。

さて、演出の方は、舞台上に階段くらいしかないような至ってシンプルなもの。「現代的な演出か?」と思ったが、衣装は中世の雰囲気がでていたのでそういう訳ではなかったらしい。もちろん、ヴェーヌスは奇抜でした(笑)。歌手は取り立てて上手いという訳ではなく、エリザベートが1人だけ際だって上手かったのが印象的でした。その他はそれぞれ似たようなレベルかと(悪くはなかった)。

各幕中には有名なメロディが次々に出てくるため、ワーグナーファンにはうれしいものでした。「大行進曲」「巡礼の合唱」「夕星の歌」、そして「フィナーレ」。生で聴ける時が来るとは思っていなかっただけに喜びもひとしお。オーケストラも歌手もクライマックスに向け劇的に盛り上がっていたので、とても感動的なオペラとなりました。長時間であることを全く感じさせない、良い公演だったと思います。

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