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2000年1月15日 大阪センチュリー交響楽団
ザ・シンフォニー名曲コンサートVol.41
(ザ・シンフォニーホール)        はいかーのご招待2

演奏曲目および評価

グリンカ  歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ラフマニノフ  ピアノ協奏曲第3番
ドヴォルザーク  交響曲第9番「新世界より」



演奏者(指揮者・ソリスト)

ピアノ: 及川 浩治
指揮: 山下 一史

感想・短評

2日連続のコンサート。今日は今まで聴いたセンチュリーの演奏の中でもかなり内容的に完成度の高いものとなった。「ルスランとリュドミラ」はこれといった特徴はなかったが、手堅い仕上がり。音響の関係か、細部までくっきりと浮かび上がる感じではなかったものの、超絶技巧を楽しむには十分であった。

今日のメインは何といってもラフマニノフだろう。及川氏ののめり込みようは凄まじく、釘付けとなる演奏だった。力強い中にも繊細なピアニッシモを織り交ぜ、デュナーミクの大きな構成となっていた。残念ながら、またしても携帯電話が鳴り出す事件が起こった。それでも集中力を切らさずに最後まで熱い演奏を聴かせてくれた及川氏には感謝。ソロの部分などはこれ以上望みようのない、素晴らしいものだった。山下氏は前回(ショパン特集)よりもアグレッシヴなサポートで、スリリングにピアノと戦っていた。決して音を落とさずに鳴りきっていたのが◎。

新世界についても同様に、センチュリーにしては安定した伸びのある金管が曲のスケール感をよく表していたと思う。山下氏の指揮も的確で、実に切れのあるスピーディーな表現がこの聴き慣れた曲をさらに魅力のあるものに変えていた。

今日の演奏は内容的に非常に濃いものだったので満足の1日だった。

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