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今回は久しぶりに最前列にて聴いた。ヴァイオリン第4プルトの真ん前だったので視覚的にはあまり良い席ではない。しかし、ヴァイオリンの最後尾奏者の音が直に聴けるというマニアックな聴き方が出来る。
最初はコダーイの「くじゃく」変奏曲。「さすがセンチュリー」というくらいの弦のふくよかな響き。最前列ということでバランスは良くなかったが弦の技術、音色ともに表情豊かだった。注目の第4プルト奏者もシャープで力強く弾ききっていたので驚いた。センチュリーの弦の厚みの理由がとても良く分かった。金管楽器はまずまずだったが、ホールのせいなのか非常に不明確で旋律がはっきりしない。初めて聴く曲だったら何の曲か分かりにくかったかも知れない。しかし、第2変奏は弦・管ともに素晴らしく、コダーイの魅力を十分に表わしていたと思う。管楽器で特に良かったのはピッコロ。技術的にも申し分なし。高関氏の指揮は以外に力強く、スピード感もありGood!!
2曲目はモーツァルト。ソリストは夫婦なのに名前が違うんだなぁ。それはともかく、さすがに年の功を感じる深みのある落ちついた音色を醸し出していた。しかしフルートは近くで聴いたためか、息の音がとても気になった(フルートの管先がこちらを向いたとき。管体と垂直になったときの響きは○)。ハープもテンポが少しずれるのが少し気になった。オケはさすがに弦が充実しているとあって、モーツァルトにはぴったり。心地よく聴くことができた。
アンコールとして2人は、グルックの「聖霊の踊り」を披露してくれた。これは素晴らしく、深みのある表情はさすがに若手には真似できないところではないだろうか。今日一番素晴らしい演奏であった。
最後は超期待の「変容」。奏者全員に楽譜が並べられていたのには興奮した。センチュリーの弦だから文句はなく、素直に曲を楽しむことにした。さすがに23人別の動きをすることが多いので、見た目にはバラバラで綺麗ではないが、何というハーモニーの美しさ! R.シュトラウスの才能にはただ感心するのみ。全員が別の演奏をする箇所は何処を見たらいいのか本当に分からなかった。曲中唯一の休符が入るところは空気がピンと張り、緊張感がみなぎった。しかし、一体こういう曲はどうやって指揮者はまとめあげるのだろう。終演後に高関氏に聞いてみれば良かった。
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