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さすがは人気絶頂のコンセルトヘボウ。平日の京都公演でも満員に近い。しかし、この公演の値段設定には疑問がある。激安でチケットが手に入ったから文句はないが、普通なら末席に近いP席の定価が17000円もするというのはいただけない。うーん。
さて、演奏の感想。ヤンソンスはいつものように弱音を大事にしていたので、目一杯盛大に鳴らすことはない。もう少し鳴らして欲しいのはヤマヤマだが、弱音はうまいオケの真骨頂が聴けるので贅沢はいうまい。それを考えても、ロッシーニは満足感に欠けた。クセのある京都コンサートホールの響きをつかみきれてないような感じで、どうしても発散してまとまりがなかった。フルートが少し不安定だったのも気になった。曲運びはヤンソンスらしく劇性があって面白かったが。
2曲目はキライなメンデルスゾーン。シャハムのヴァイオリンは細いながらもしっかりと芯が通っていてとても美しい。ヤンソンスが指揮するオケの方は古めかしく田舎臭い感じなのが逆に新鮮だった。悪くない演奏だったが、好きじゃない曲の上に、模範過ぎて面白味は少なかった。やっぱり眠くなるわ、この曲。。。
アンコールは2曲。パガニーニはイキナリ始めたので音程が狂い気味で、超絶なのはすごかったが、勢いだけの演奏だったかな。バッハは良かった!
後半はブラームスの4番。9日前にプレヴィン指揮のN響で名演を聴いたばかりなので、期待の演奏が続くものだ。コンセルトヘボウの響きは明るめで、実に優しい。派手さはないが日本のオケとは違うヨーロッパ調のブラームスを堪能できる秀演だった。特に木管が素晴らしく、気に入ったのはクラリネットの音色だ。骨太なのに上品で明るい音色。ああいう音を出せるようになりたい・・・。第2楽章、第4楽章が聴きモノでした。ヤンソンスの指揮は細かく陰影をつけ、繊細に表情を変える。音楽が穏やかな波のように漂っていたのが印象的でした。
さぁ、ヤンソンスといえばアンコールで比類ない才能を示す指揮者の一人。今回もやってくれました。ブラームスのハンガリー舞曲第5番。起伏といい、推進力といい申し分ない演奏でした。いつも期待を裏切らない激演ですわ。ほんと参った。
ホールの響きがもっと豊かであればスゴイ演奏だったのかもしれないのが残念なところだが、玄人好みの演奏をするコンセルトヘボウは相変わらず目を離せない存在だ。
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