2008年12月14日　八段悠子 クラリネット・リサイタル
びわ湖からはばたく2（滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 小ホール）

ライネッケ／序奏とアレグロ・アパッショナート op.256
シューマン／幻想小曲集 op.73
ウェーバー／グランド・デュオ・コンチェルタンテ 変ホ長調 op.48
バーンスタイン／クラリネットのためのソナタ
ブラームス／クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 op.120-2

クラリネット：八段悠子
ピアノ：大堀晴津子

久々のびわ湖ホール小ホール。滋賀県出身の若手奏者を紹介するこのシリーズ。2回目として登場したのが、日本フィルでクラリネット奏者を務める八段（はったん）さん。クラリネット・リサイタルはあまり多く開かれるものではないので実に楽しみにしていた。会場も小ホールといえど、ほぼ埋まっていたように思う。

まずはじめはライネッケ。固さがあったのか？結構ミスが目立った。続くシューマンの幻想小品集は我があこがれの曲。とても女性的で優しく、素直な音色は曲調にピッタリでした。特に第2曲の美しさには聴き惚れました。やっぱり素直な演奏が一番ですね！

ウェーバーも超絶技巧を誇示せず、ゆったり丁寧に演奏していたのが好印象でした。ここも第2曲がうまかった。しかし、伴奏のピアノもなかなか聴き逃せなかった。おとなしい八段さんの音色におかまいなく強めに繰り出すピアノなのに、息が合っていたので聴きごたえ十分だった。

でも今日一番の出来は最後のブラームスでした。ようやく緊張も取れてきたのか伸びやかで深みのあるブラームスらしい？ブラームスでした。あくまでも控えめでおとなしく。。。八段さんの吹き方には好感持てます。本人は納得いかないところも多かったのか、何度も渋い顔をして首をかしげていたのが印象的でした。確かに惜しいミスは何度もありましたが。純粋で飾り気がないのは好きです。

アンコールの「チャールダッシュ」はとても頑張ってました。

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