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2005年7月29日 シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン祝祭管弦楽団
神戸公演(神戸国際会館 こくさいホール)

演奏曲目および評価

武満 徹  弦楽のためのレクイエム
メンデルスゾーン  ヴァイオリン協奏曲
ブラームス  交響曲第4番



演奏者(指揮者・ソリスト)

ヴァイオリン: エリック・シューマン
指揮: クリストフ・エッシェンバッハ

感想・短評

元々行く予定がなかったコンサート。しかし、この手の音楽祭オケはなかなか聴くことができないため、記念に足を運んでみた。プログラムは私好みではないものが並んでいたのでちょっと悩んだけど。。。今回のコンサートは、「阪神・淡路大震災10周年記念事業」「日本におけるドイツ年2005/2006記念事業」の一環として行われた。おまけに、兵庫県とシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州友好交流10周年の記念もかけていたようだ。

シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭はドイツ最大規模の音楽祭で知られているらしい(知らなかった・・・)。毎回1つの国をテーマで取り上げるらしく、今年は「日本」がテーマのため、日本公演が実現したとのこと。このオケを聴くには現地に行くしかあまりチャンスはないのだ。そういわれると行かなくては損な感じがしますよね???

それを知っててか、会場はほぼ満席の大盛況(招待客っぽい人が半数を占めていた感じだけど)。私は好きではないが、巨匠エッシェンバッハ目当ての人も多かったかな? 1曲目は武満徹の曲。美しいながらも少し安定感に欠け、深い陰影があまり出ていなかったのでほとんど印象に残ってない。2曲目のメンデルスゾーンも残念ながらあまり若々しさが感じられなかったので、これといった印象はない。それでも、ソリストのエリック・シューマンは正確でキリッとした若々しさ溢れる演奏を披露してくれた。しかし、好きな曲でないのと、週末の疲れで、半分くらいは睡眠学習だったかな・・・その眠さを吹き飛ばしてくれたのは彼のアンコールだった。ヴァイオリンで表現する技巧は全て入っているんじゃないかと思うほどの難曲では? 素晴らしかったです。

  クライスラー  レスタティーヴォとスケルツォ

後半は打って変わって、若さ大爆発の快演に変化! 何より感心したのは、クセのあるエッシェンバッハの指揮(解釈)にオケが食らいついていったところ。若さと素直さがなせる技だと思う。ちょっとばかり鳴らしすぎだったが、ブラームスをこんなに面白く聴くことができたのは久しぶりだ。木管の音色が今ひとつだったが、最も残念だったのは、こくさいホールの音響があまりにデッドだったこと。残響がほとんどないので、粗く聞こえてしまった面も少なくない。それがもったいなかったかな? でも良い演奏でした。アンコールも若さ爆発で、会場は異常なほどのヴォルテージに高まった。来週はPMFオーケストラを聴きに行くが、若い団員たちによるフェスティバルオケの比較も楽しそうだ。

  ブラームス ハンガリー舞曲第5番
  スメタナ  歌劇「売られた花嫁」より『道化師の踊り』

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