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相変わらず客演奏者ばっかりのPACオケ。定期会員が多いせいもあるが、他の公演に比べるといつも満員なのは感心するばかり。今日の指揮者のノセダは、数々の有名オケの首席客演指揮者になっているなど、いま話題の指揮者の一人。一度も聴いたことがないのでどんな指揮をするのか・・・
最初の「6声のリチェルカーレ」はあまり印象なかったです。どこかバランスが良くない気がした。曲をちゃんと覚えていなかったのが失敗だったかな? 2曲目のシェーンベルクは面白い曲でした。こちらは初めて聴く曲だったものの、ロマン的な初期のシェーンベルクの作風と、後期の現代曲の様式が融合したもので、とても聴きやすかった。きれいにまとまった演奏だったと思う。
一番楽しみにしていた「グレイト」は期待を大きく外されてしまった。なぜなら「なんというスピード!」。最初っから曲を間違えたのかと思うほどのテンポ。それが曲が進むにつれてドンドンと速くなっていく・・・。ノセダはロボットのようなカクカクした動きで指揮棒を振り、おおよそシューベルトとは思えない猛烈なタクトだった。第1楽章終結部はヤケクソ状態。あまりの奇抜な指揮に、近くに座っていた他の客も鼻で笑っていました。。。
第2楽章以降は指揮者を見ることなく、オケの演奏を純粋に楽しむことに切り替えた。その甲斐があったわけではないが、第2楽章は一番素晴らしい演奏でした。オーボエを始めとする木管奏者の働きが光ってました。キビキビとして跳ねるような、とてもキリリと整ったえんそうでした。相変わらずの速めのテンポが良かったのかも知れない。第3楽章は演奏自体は立派なものだったが、ちょっと一本調子でメリハリがもう少し欲しいところ。なぜだか、第3楽章後に拍手がパラパラと・・・。第4楽章は超快速がモノをいってか、勢いがあり、終楽章らしく豪快かつ華麗なものだった。ほとんど何の曲か分からんような指揮ぶりでしたが・・・
演奏自体は弦と木管がとても充実しており、聴き応えがあって良かった。ファゴットにトルコヴィッチが特別ゲストで入っていたのは大きかったかも。ただ、大好きなシューベルトを納得いく形で聴けなかったのは残念。ノセダの指揮では、こねくり回しても構わないような他の曲で聴いてみたい。
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