いよいよ始まったベートーヴェン・チクルス。4日間で全曲(第9番を除く!)演奏するのだから、かなりボリュームのあるシリーズだ。初日は第1〜3番。これだけでもかなりの満腹メニューだ。
第1番は少し遅めだったが、無難な演奏というか、素直で室内楽的な感じだった。固めのティンパニが心地よく響いていたのがGood。同じアプローチだが、第2番の方は今日の一番いい演奏だった。軽快でバランスがとれていたのが良かったのだろう。ミッキー本人も好きな曲らしいので、余計に気合いが入っていたような気がする。
第3番は第2楽章が秀逸だった。前半演奏とは異なり、かなり極端に遅いテンポで進めたため、コントラバスの旋律が特に印象に残った。ミッキーがここまで葬送的な表情を演出するとは思ってなかったので嬉しい誤算だった。ただ、第4楽章などは、ホルンがいまひとつのため、最後もあまり締まらないスタイルになってしまったのが残念なところ。意外にも盛り上がりに欠けたし。
今日の演奏会は、PACのコアメンバーを主体とした中編成の規模で、ヴァイオリンを両翼に配置するなどの古典的な楽器配置を採用していたのが、かなり当たりだったと思う。この分だと、次回以降の曲目も楽しみだ。
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