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2008年5月24日 兵庫芸術文化センター管弦楽団
特別演奏会 井上道義のベートーヴェン 第3回(兵庫県立芸術文化センター)

演奏曲目および評価

ベートーヴェン/三重協奏曲 ハ長調 作品56
ベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調 作品92
ベートーヴェン/交響曲第8番 ヘ長調 作品93



演奏者(指揮者・ソリスト)

ヴァイオリン:藍川理映子
チェロ:ソーレン・ビーチ
ピアノ:徳永雄紀
スペシャル・ゲスト・プレイヤー:アンサンブル・ウィーン=ベルリン
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団
指揮:井上道義

感想・短評

ベートーヴェン・チクルスも3回目。今日は何といっても、アンサンブル・ウィーン=ベルリンが、オケに混じって演奏することに大注目の公演だ。

1曲目は珍しい三重協奏曲。ヴァイオリンとチェロはPACのメンバーだが、ピアノは何と中学生! 元々はミッキーが担当だったが、指の負傷のために代役となった。まぁ、その辺のただの中学生じゃないんですが。。。その三重協奏曲、悪くはなかったのですが、ちょっと不完全だったかも。まず、チェロの音程が不安定ですごく気になった。ヴァイオリンはテクニック的に巧かったのですが、真面目すぎて表情に乏しい。そんな中、ピアノはいい音出てました。ミスこそ多かったですが、とても中学生とは思えない落ち着いた風格を感じました。全体としてはオケとソリストが上手く絡み合っていたにも関わらず、なんとなく印象に残らない演奏でした。

さて、続く2曲の交響曲は名手たちの独壇場となった。特に第7番はスペシャルゲストのためにある曲じゃないかと思ってしまうほどだ。冒頭からシェレンベルガーの極上のオーボエでノックアウト(笑)。オーボエってこういう音だったんだとしみじみ思いました。ドールのホルンが入ると音楽にハリが出て、とても立体的になった。これが一流演奏家の実力なんだろう。しかし、大活躍だったのはフルートだ。もともとシュルツが吹くことになっていたが、来日不可能だったので、代役で長谷瑞さんという方が担当していた。すごいメンバーに囲まれて大変な重圧に加えて、大チャンスだったことでしょう。いい音を奏でてました。シュルツより良かったんじゃなかろうか?(笑)

細かい感想はありきたりなことになりそうだから避けることとして、第8番も第7番同様のアンサンブル・ウィーン=ベルリン頼みな演奏。確にそこにしか目や耳は行かなかったのだが・・・。もう少しPACの色って出ないのかなぁと、贅沢な印象を持ちつつ聴いていた。

今回の演奏会では、アンサンブル・ウィーン=ベルリンの参加のおかげで素晴らしかったですが、軽自動車にベンツのエンジンを載せたようなオーバースペックはやはりアンバランスさを感じざるを得なかった。ただ、PACは若手の養成団体という側面もあるため、演奏中にアンサンブル・ウィーン=ベルリンのメンバーが、担当楽器のレクチャーしながら?和気あいあいとしていたのは、良かったのではないでしょうか?

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