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2010年7月24日 佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2010「キャンディード」
(兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール)

演奏曲目および評価

バーンスタイン/歌劇「キャンディード」

演奏者(指揮者・ソリスト)

ヴォルテール/パングロス博士:アレックス・ジェニングズ
キャンディード:ジェレミー・フィンチ
クネゴンデ:マーニー・ブレッケンリッジ
オールド・レディ:ビヴァリー・クライン
大審問官ほか:ボナヴェントゥラ・ボットーネ
パケット:ジェニ・バーン
マクシミリアン:デヴィッド・アダム・ムーア
カカンボ:ファーリン・ブラス
出演:エイドリアン・ブランド、サイモン・バタリス、フィリップ・ジェームズ・グ
レニスター、スティーヴン・ペイジ、フィリップ・シェフィールド、ほか
合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団
ダンス:オリジナル・プロダクション・選抜ダンサー
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団
指揮:佐渡裕
演出:ロバート・カーセン

感想・短評

いつも話題を振り撒いている佐渡裕プロデュースオペラプロジェクトシリーズ。話題だけでなく、他のホールとの共同製作によりコストも下げ、多くの上演を実現している好企画なのだ。最近増えている形態だが、これは観客側にもメリットが大きい。今年は満を持してバーンスタインのミュージカルを持ってきた。

ホールに入るとまず目に飛び込んできたのが巨大なテレビ。舞台全体がテレビの中で演じられているように見せるのだろうか? とにかく巨大なので、何インチあるのか気になった(笑)。実際、ただのフレームなだけでなく、本当に映像が映し出されて始まった(もちろん投影だが)。まるで映画のような始まりである。華麗な序曲に合わせてタイトルロールと1950年代のアメリカの日常が映し出されていた。映像とともにぴったり演奏も終えた。物語を進行させるのがパングロス博士。この辺からしてすでにコメディな雰囲気がプンプンだ。

内容はアメリカを感じさせる設定であり、ハチャメチャでムチャクチャなドタバタ劇。性善説を信じさせられている主人公は、さまざまな人間の醜さを体験して、世間を理解していく。表面的にはそれだけなのだが、ひたすら素直で、前向きなキャンディードの姿に共感を覚えていく。いつの時代も同じなのだろう。世間の不条理さをこのように皮肉るのは悲しいことに変わらない。

ストーリーの内容もさることながら、本場の出演者達のレベルの高さを楽しむことができた。まさにお国ものなのだろう。特にこういう話で彩りを添えているのがコミカルな役処だ。オールド・レディは圧巻であった・・・。

随所に神戸のことを盛り込んだり、最新の社会風刺を盛り込んだりと、どこまでが原作なのか分からない部分も多々あったが、オペラなのかミュージカルなのか、新感覚の舞台を大いに楽しむことができた。

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