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2002年9月13日 関西フィルハーモニー管弦楽団
(門真市民文化会館 ルミエールホール)

演奏曲目および評価

アンダーソン  舞踏会の美女
NHK連続テレビ小説のテーマ  SAKURA
モリコーネ(宮川彬良編曲) ニュー・シネマ・パラダイス
J.レノン/P.マッカートニー(長生淳編曲) ビートルズ・フォーエバー
ディズニーメドレー*
ドヴォルザーク  交響曲第9番「新世界より」






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演奏者(指揮者・ソリスト)

サクソフォン: 須川 展也
*特別参加:  門真ジュニア吹奏楽団
指揮: 藤岡 幸夫

感想・短評

初めて行くが、なかなか素晴らしいホール。音響的には市民会館のようなものが少し良くなったという程度なのだが、市の施設としては立派だと思う。そこで繰り広げられたのが関フィルの企画演奏会「MEET THE CLASSIC」。関フィルは2年ぶりに聴くが、どの程度上達していることか・・・

今日のメインはやはり須川氏によるサックスだろう。残念ながら知っている曲は演奏されなかったが、須川氏のテクニックを知るには充実した演奏であった。素晴らしかったのは「ビートルズ・フォーエバー」。ビートルズの曲が13曲ちりばめられているということだが、ほとんど分からなかった(T.T)。かなり過激にアレンジされているために別の曲と思って聴いていても違和感がなかった。さらにアンコールで演奏されたピアソラの「リベルタンゴ」という曲はまさに超絶技巧の曲で、実力全開といった感じだった。

企画もので門真ジュニア吹奏楽団との合同演奏によるディズニーメドレーもあった。ちょっと関フィルの方ががんばり過ぎか。おかげで、子どもたちの演奏がよく聞き取れなかった。サックスを吹いていた女の子はなかなか上手だったので須川氏が拍手を送っていた。

問題はドヴォルザーク。関フィルなので危ないと思ったが、案の定危なかった(笑)。弦が薄い、木管が元気がない、金管は場違いな音色を出す・・・と三拍子そろっていた。特に第2楽章のコールアングレと第4楽章のトロンボーンとトランペットはひどいとさえ言えた。近衛兵楽団のトランペットのようなシャープな音はいかがなものか。フィナーレなどは藤岡氏の畳みかけるような指揮が良かっただけにオケにもう少しがんばって欲しかった。しかし、1度しか出番のないシンバルがそれだけのために待機していたのは見ていた痛々しかった(笑)。

・・・と酷評はしているが、今日の演奏会は非常に楽しかった。なぜなら、関フィルの西山(?)さんという方が司会進行していたのだが、淡々と話すその口調が実におもしろかったのだ。関フィルの正しい楽しみ方はここにあるのかも?!

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