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1998年12月3日 関西フィルハーモニー管弦楽団
大ミサ曲の夕べ(ザ・シンフォニーホール)  → はいかーの報告へ

演奏曲目および評価

グリーグ  ピアノ協奏曲
ブルックナー  ミサ曲第3番

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演奏者(指揮者・ソリスト)

ピアノ: 南 敦子
ソプラノ: 垣花 洋子
アルト: 荒田 祐子
テノール: 畑 儀文
バス: 田中 由也
オルガン: 住山 玖爾子
合唱: 大阪アカデミー合唱団
指揮: 田中 良和

感想・短評

はじめての関フィル。 うーん。実力不足だなぁ。弦は軽くて全く厚みや広がりがない。金管は曲が曲だったのであまり目立たなかったが、自信に欠ける感じだった。木管もなぜか目立たない演奏。フルートの音色ははっきり言って好きではなかった。「横笛」といったような優雅さに欠ける音だった。

1曲目はグリーグ。この曲は今年の初めに読響で聴いたが、そのときと同様、今回もインパクトのないまま終わってしまった。全体として平たい演奏。ピアノの南さんは頑張って弾いていたものの、ミスも多く、且つアタックが弱い。いらぬところでアクセントがついたり・・・良和さんの指揮はテンポは良いが、相変わらず淡白。シンフォニーホールなのになぜこんなに余韻がないのだ?!

メインはブルックナー。楽しみにしていたのだが、結構寝てしまった・・・これもまた淡白に仕上げてきた。なによりオケが聴こえない。合唱団が大きすぎるのも原因。合唱もフォルテシモで押しまくり、ピアニッシモではばらつく。しかしこれはしょうがない。プロではないんだし。以前、私が合唱をやっていたときも同じ感じだったことだろう。合唱に注文をつけるとすれば、言葉の語尾に気をつけて欲しかった。例えば、”サンクトゥス”の”ス”はしっかりと揃えるべき。また、”アーメン”の”ン”も天に届くかのごとくホールの2階後方に向けて発声して欲しかったかな。偉そうなことはいえないが・・・とにかくあまりメリハリがなく過ぎていった。でも、「ベネディクトゥス」は中でも一番良かった。

これからの更なる発展を期待します・・・

PS.  Hさんへ。あんまり批判ばかり書いてしまってごめん。

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