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2001年4月14日 京都市交響楽団
第433回定期演奏会(京都コンサートホール)

演奏曲目および評価

リムスキー=コルサコフ  交響組曲「シェエラザード」
ホルスト  組曲「惑星」


演奏者(指揮者・ソリスト)

合唱: 京都市少年合唱団
指揮: 大友 直人

感想・短評

大友直人氏の常任指揮者就任記念演奏会。今回の定期演奏会から、開演前にホールロビーにて室内楽の演奏をすることになったらしい。今回は特別に大友さんの指揮で、エルガーの弦楽セレナードが演奏された。相変わらずスマートで品のいい指揮姿だ。

さて、今日のプログラムは内容的に大充実。特に滅多に演奏される機会がない「惑星」が聴けるとあって、注目度は大。会場はいつもの定期演奏会とは違い、9割くらい埋まった。特に若い年齢層が多かったのが目についた。

1曲目はシェエラザード。ソリストはコンマスの工藤さん。線が細く、少し癖がある弾き方だったために、個人的にはあまり好きではなかった。だが大友さんの指揮はしつこくならず、京響の繊細な弦の響きを大切にしながら、非常に口当たりの良い解釈となっていた。好きな曲ではないが、聴きどころは多かった。

やはりなんといっても今日も聴きモノは「惑星」。第1曲の「火星」から凄まじい緊迫感を感じさせられた。数分の曲にもかかわらず、手に汗握る戦いを繰り広げていた。ダイナミズム満点。テンポも自在に変化させつつ突き進んだ「火星」は出色の出来だった。もちろん「惑星」の聴きものは「木星」。その出来も申し分ないものであった。京響の成長ぶりには毎回驚かされる。素晴らしすぎて何を書いて良いのやら・・・ 終曲「海王星」では合唱が入るのだが、もちろん合唱団の入れるスペースは舞台上には残っていない。客席も満員状態。どこから登場するのかと思いきや、出番はバンダであった。その数・・・何人だろう。20人くらいかと思いきや、50人くらいいただろうか。少年合唱団とは言いながら、女の子もいるし、大人もいるし。。。合唱のバンダは初めてでした。

終演後、大友さんに会いに行き、サインをもらって少しお話をさせてもらった。しかし、いつもなかなか演奏されない曲をやってくれる京響にはますます期待を寄せるのでありました。

オーケストラ画像

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