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おかえり。半年ぶりのムントの登場。音楽監督が大友さんに代わってからは、年に1回だけムントの登場がある。それを逃すわけにはいかない。しかも今回は「アルプス交響曲」という大曲に挑戦とあってその感もひとしお。
まず、1曲目はシューベルトの4番。この曲は高校生の時に非常によく聴いていた曲なので思い入れも強い(最近あまり聴いていないが)。第1楽章はテンポ・リズムともに良かったのものの、多少なりとも単調で平面的な印象。それに引き替え第2楽章ではムントの特有の指揮振りが発揮され、非常に濃いものだった。第4楽章ではエキサイトが最高潮に達し、最後のあたりでは先走りがちになり乱れかかったが、非常に推進力があって面白かった。それにしてもムントが指揮をするというだけで京響の音色がこれほどまでに代わるものなのだろうか? 冒頭から「これが京響か?」と間違うくらいドイツ的な表情がみなぎっていた。
さて、メインは期待の「アルプス交響曲」。一気に大編成になりステージ上は所狭しと楽器が並んでいる。特に打楽器は10数種類が用意されていた。冒頭は意外とはっきり聴こえるくらいの音量で始まった。そして「夜明け」・・・このあたりは曲が始まってまだ数分だというのにもう鳥肌が立つくらい感動的。曲がドンドン進むにつれ、演奏者も興奮してきていたのだろうか? いつも堅調な働きをする木管・金管楽器陣はどうしても先走りがちになっていた。
途中金管のバンダが入ったが、これもまた珍しい入り方。普通であれば舞台袖にて演奏するものだが、今回は2階バルコニー席に通じる通路で演奏していた。付近の聴衆が大ウケだったのが見てて面白かった(笑)。もう一つのバンダといえば「嵐」の前にある打楽器のバンダ。打楽器奏者が4人途中で抜け出すのでどうするのかと思いきや、袖でカウベルを鳴らしていた。
今日の京響は一言でいえば「非常にがんばった!」。この複雑で金管には厳しい曲をよく演奏しきったからだ。5年ほど前に朝比奈氏の大フィルで同曲を聴いたときは「これがR.シュトラウスか?」といってしまうほどバラバラな演奏だっただけに、今回の充実した内容に非常に満足だった。
来年のムントはいったい何を披露してくれるのだろうか? 今から楽しみだ。
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