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友人の誘いで急遽行くことになった京響。仕事の関係でいけないと思っていたのだが、実は結構聴きたいと思っていた。1曲目の「エレジー」はなかなか充実した弦楽アンサンブルでした。いつもとは違う特等席で聴いたということもあるが、実に美しい響きでした。中間部の雅楽のようなヴァイオリンの響きは興味深かったです。欲を言えば、もっと頭を揃えて欲しかったかな。意外に聴きごたえある曲で気に入りました。
2曲目はグルダのジャズっぽい曲ということだったので少し興味あった。第1楽章はルパン三世のテーマみたいな印象で、ジャズっぽいけど、いかにも吹奏楽な感じの曲でノリがよかった。第2楽章は童謡や民謡のような穏やかな曲想。第3楽章は会場を制圧するほどの古川さんの独壇場。そんじょそこらのチェリストには演奏不可能と思えるような超絶技巧?パフォーマンス? チェロの倍音をたくさん堪能できました。後半になるとスペイン風の曲想になり熱さも倍増でした。第4楽章はもう大宴会。運動会のような恥ずかしくなる脳天気な音楽に、古川さんの超絶技巧が絡む。なんだかつかみどころのない曲でしたが、ライブでは十分楽しめました。
古川さんのアンコールも驚愕でした。マーク・サマー/ジュリーO。途中で弓を投げ捨て手弾きする熱さに感激でした。チェロの足がズレようがお構い無しの鬼気迫る熱演でした。
休憩後はベートーヴェンの「運命」。なんちゅうプログラムや。休憩がなかったら無茶苦茶な曲目です。しかし、そこは下野さん。前半とは全く異なる様相で指揮に没頭。白熱の「運命」でした。この曲は最近はPACオケで2回ほど良い演奏を聴いているが、京響はそれを上回る重厚な熱演でした。好きな曲ではないにもかかわらず、夢中で聴き入ってしまいました。そのおかげで終わった後は抜け殻のようになりました。聴くだけでこれほど魂を吸い取られるということは、演奏している方はものすごい集中力を要求されるということですよね。大したもんです。
正直、そんなに期待していた曲目ではなかったのだが、非常に充実した演奏会だったように思う。
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