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2009年8月9日 京都市交響楽団
第527回定期演奏会(京都コンサートホール)

演奏曲目および評価

チャイコフスキー/スラブ行進曲 op.31
プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 op.63
ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲 op.43
チャイコフスキー/イタリア奇想曲 op.45




演奏者(指揮者・ソリスト)

ピアノ:河村尚子
ヴァイオリン:黒川侑
管弦楽:京都市交響楽団
指揮:広上淳一

感想・短評

NHKのテレビ収録があるために、テレビカメラ6台やマイクの装備がものものしい。私が座ったP席にも太いケーブルが何本も這わせてありました。収録があるためではないだろうが、会場も満席に近い。一般的に8月の演奏会が少ないのもあるが、お盆を前に良く入ったものだ。

最初の「スラブ行進曲」はオープニングにふさわしい快演だった。コントラバスに大阪センチュリーの奥田さんが入っていたためか、低弦の充実ぶりがいつもに増して素晴らしい。しかし、泥臭くなく、正確でキレのある京響は健在で、ひたすら完成された演奏だった。サビの部分のトランペットは完璧ともいえる内容で、大袈裟だがカラヤン=ベルリン・フィルを思い浮かべてしまったほど。非の打ち所がなかったです。テレビカメラが回っているためか、広上さんの指揮もいつも以上にエモーショナルに感じた(笑)。

プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番は、実は聴くのが2回目だったので、やっぱりつかめなかった。プロコフィエフに関しては、かなりの主要曲やマニアックな曲をCDで持っているのに、この2番だけ持ってないんだよなぁ。黒川さんは音程も正確で、実に爽やかな演奏をしていたが、こういう曲はクセのある特徴を持った演奏でないと楽しめないというのもある。ソロの音量が乏しかったこともあり、オケも遠慮がちで、いまひとつつかめなかった原因でもあった。それでも、第2楽章は美しかったですねぇ。もっと評価されるべき良い曲です。

後半は河村さんのピアノで幕開け。ラフマニノフは今日一番の盛り上がりでした。河村さんうまいですね〜。強靭なタッチは女性とは思えない迫力がありました。もちろん、迫力があるだけでなく、強弱がしっかりしていて、実に歌心に富んでいる。その辺のピアニストとは一線を画しますね。オケもプロコフィエフの時とは違ってフル編成の上、ソリストに気遣うことなく真っ向から勝負を挑んでいた。第10、11変奏の叙情性や、第23変奏の歯切れのよさは特に耳を奪われた。もちろんメインの第18変奏のヴァイオリンの旋律に聞き惚れたのはいうまでもない。金管こそ、スラブ行進曲のような完成度はなかったものの、いやー、立派な演奏でした。

最後は、またチャイコフスキー。アンコール的な出来だったかな? 単に私の趣味ではないだけでしょうが、冗長なメロディと「終わり良ければすべてよし」的な曲は好みではないので。。。真のアンコール曲は華々しくて大満足でした。

<アンコール> NHK大河ドラマ「天地人」オープニングテーマ

天地人・・・他の人とはちょっと違う聴き方をしてしまいました。今年の8月2日の長岡まつり大花火大会での「天地人花火」はこの曲に乗せて打ち上げられましたが、煙がひどくてあまりまともには見えなかった。その光景が目に浮かんで、曲を聴きながらしみじみとしていました(笑)。

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