そんなに観客が入ってなかったなぁ。終演後のレセプションもかなり人出が少なかった。平日だからか?ソリストが来る公演はよく入るんだが。。。今日の模様はNHK-FM「シンフォニーコンサート」の収録があるらしくマイクが多数用意されていた。こういうときはオケにも気合いが入っているので期待できるのだ。
さて、「ライン」では冒頭から耳を疑うような京響らしからぬ色濃いドイツ的な響きがホールを満たした。弦楽器が遅れ気味に(音を長めに?)奏でているようで重厚感を強く感じた。キビキビとしたいつもの明瞭な演奏とは少し異なる。個人的には第4楽章の前半がじっくり聴くには良かった。
「フランチェスカ・ダ・リミニ」は学生時代によく聴いていた曲なのだが、かなりの部分であまり覚えていなかった・・・。ダイナミックで爽快な演奏ではあるものの、京響にしては少し乱暴でごまかし気味だったのではないだろうか? 響きすぎで捉えにくかっただけだろうか? ただ迫力は満点でした。
最後は「ヴァイオリン協奏曲」。メインにコンチェルトを持ってくるのは実に珍しい順番。ヴァイオリン・ソロはベルキン。かなり有名なヴァイオリニストらしいが、失礼ながら存じ上げていなかった。これだけいろんな演奏を聴いていると言うのにね〜。しかし、ビッグネームにふさわしい堂々たる演奏に、その実力を思い知ることになった。音色はどちらと言えば金属的で好きな方ではなかったが、難しいフレーズも軽々と楽に奏でる姿にはかなり引き付けられました。長い曲にもかかわらず短く感じたのはソリストの威力でしょう。オケの伴奏も萎縮することなくしっかり鳴らしていたのは好感が持てたし、シューマン同様にドイツ的な重厚感があって良かった。
来週からのヨーロッパへの旅行前にドイツ的な演奏が聴けたので、何だか予習している感じで良い気分だった。
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