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花火大会が真っ盛りのシーズンだが、今日の京響では職人技の特大の花火が上がったと言って間違いがない。平日のコンサートホールもかなりの埋まりようだ。もう見慣れてきた光景だ。
さて、今日のプログラムは私の好きな曲ばかりが並ぶまたとない好プログラムだが、前半と後半ではイヤに趣が異なるものだ。オープニングは華々しく「謝肉祭」から。冒頭の音を聞いただけで今日の気合いの入りようがよく分かった。スローテンポなのもあるが、なんという力強い音色なのか?特に低弦の充実感がスゴイ。テンポが遅い分、ちょっと中だるみ気味になったが、あっさりと景気良さだけの演奏が多い中、ここまで聴かせる演奏にはなかなか出会えないのではないか?最後の畳み掛けも見事でした。
その勢いそのままで、大音響の「ローマの祭り」に突入。京響で聴くのは何回目だろうか?京響十八番でもあるレスピーギだ。冒頭から、やはりテンポがやたらに遅い。しかし、それが何と面白いことか!この曲を「音響」ではなく「旋律」として聴くことができるとは、広上さんもタダ者ではない。祭りの感覚はよく分からないが、表情が豊かで実に面白い演奏だった。以前京響で聴いたときは、凄まじい音響と刺激的な音色に驚愕したものだが、今日の演奏は耳をつんざく圧倒的な迫力を感じなかった。むしろ、音楽としての深みにどっぷりとハマった感じだ。海外の一流オケで感じる、あの感覚だ。うまいオケはウルサくならないものなのだ。ついに京響もその域に達しつつあるか・・・。少なくとも関西ではぶっちぎりの実力なので、ぜひ世界を目指して欲しい。
後半のR.シュトラウスは、店村さんと上村さんという理想的な2人の奏者の快演で、申し分のないものだった。あと、木管セクションの働きも見逃せなかった。特にオーボエの高井さんが素晴らしかった。R.シュトラウスも京響の得意曲になりつつありますね。ただ、前半が盛り上がる曲だったために、後半の良い演奏も地味に感じてしまったのは仕方がない。静かに終わる曲なので、フライング拍手がなかったのは心から喜んだが(笑)。
今日の演奏会では、もう一つ嬉しいことがあった。それはトランペットセクションに稲垣路子さんが加入したことだ。稲垣さんは日本センチュリー交響楽団に所属していたが、今月から京響に移籍してきたのだ。お気に入りの演奏家なので、京響に来てくれないかなぁと思っていただけに、まさか来るとは思っておらず、真夏のお年玉に大いに喜んだ。センチュリーには申し訳ない。。。
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