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京響のメンバーによるアンサンブル団体の演奏会。3月に初めて聴いたけれど、定期演奏会に足を運ぶのは初めて。今回はクラリネット五重奏曲を聴きたくて楽しみにしてました。
意外に?気に入ったのが最初に演奏されたヴェレス。プロフィールを見ると、シェーンベルクに師事していたということなので、やはりマーラーやシェーンベルクの流れを感じたから気に入ったのかな? 全然そういう流れはなかったのですが。。。冒頭、低音楽器から順番に演奏される同じ昇音階のフレーズが独特の響きを醸し出していた。「現代音楽」らしい不協和音の連続というわけではなく、とても聞きやすくてメロディにあふれる曲だった。それでいて、適度な不協和の響き?が緊張感を与えていたように思う。第3楽章、第4楽章は期待のクラリネットも大活躍。スピード感のある鋭さがあるかと思ったら、演歌調な旋律があったりと楽しめる要素が随所にあったと思います。日本初演というには良くできた曲じゃないですかね?
さて、後半はブラームス一色。今日の演奏会のサブタイトルにも「霖雨のブラームス」という名前が付いている。ブラームスのクラリネット五重奏はとても好きな曲で、いつかこういう曲が吹けるようになりたいと思っている(絶対無理ですけど)。生演奏を聴くのは一昨年のヴォルフガング・マイヤー&モザイクカルテット以来2回目。鈴木さんのクラリネットはいつも京響で耳にしているが、メインでソロをすることがあまりないのでうれしい。ブラームスの落ち着きのある渋いメロディと鈴木さんのクラリネットの音色が良く合っていた。この曲を能天気な明るさのクラリネットで演奏されると残念な結果になるので(笑)。モザイクカルテットの時もそう思ったが、意外にもクラリネットがそんなに目立つ曲ではないんですよね。地味な曲に地味なクラリネットだから、いい意味でとても調和している。第2楽章ではちょっと水が詰まった感じで音色にノイズが出てしまったのは惜しいところ。超有名曲なだけにミスにも敏感に反応してしまいましたが、概ね満足のいく演奏だったと思います。弦楽アンサンブルは何も不満はないのですが、曲が曲だけに流れがスムーズでないところや、少しギクシャクした感があったことは否めなかった。やっぱりブラームスって奥が深いですね〜。プロ泣かせな作曲家の1人です。
最後は華麗にハンガリー舞曲選集。個人的には第4番が入っていたのでそれだけで満足でした(笑)。こういう曲は演奏者もイキイキしています。特にコントラバスの神吉さんが本当に楽しそうに演奏してました。ノリのいい曲では表情も大事なもんです。ヴァイオリンの田村さんの元気ハツラツさにもスカッとしました。みんな本気で弾いていたのが何より良い演奏の証だったと思います。アンコールは同じハンガリー舞曲集より第3番でした。
今回の演奏会は過去でも最高の観客の入りだったそうだ。室内楽だから大ホールでというわけにはいかないけれど、もっともっと認知されて欲しいアンサンブルの1つだと思います。演奏会後の交流会も楽しかったです。勝手なことばかり話してしまいましたが。。。
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