【ラムルー管弦楽団】
すっかりGWの風物詩となった「ラ・フォル・ジュルネびわ湖」。聴きに来ないと後悔してしまうような錯覚に陥ってしまうのが難点だ(笑)。今回は聴きたいものがいろいろあったが、1日中いるのも大変なので、時間の近い2公演を選択して聴いた。まずは、ラムルー管弦楽団。このオーケストラ名を聞くと思いつくのは佐渡さんの存在だ。以前音楽監督をしていたということはよくプロフィール等で読むが、オケ自体はなかなか接する機会がなかったので興味があった。
今回のテーマはフランスとスペインなので、このプログラムもフランス一色だ。最初のデュカスは「?」な演奏だった。オケがあまり鳴らない。ソロもそれほどうまくない。ごちゃごちゃしているうちに終わったという印象。この曲を聴くとディズニーを想起するのだが、そういう光景は思い浮かばなかった。2曲目は児玉さんのピアノでラヴェル。こちらも同じく鳴ってなかったがコンチェルトなので仕方ないか。それでもフランスのオケらしい柔和な音色が雰囲気を出してました。やっぱり、国民的な名曲なんでしょう。最後の「ボレロ」は気合の入った演奏でした。ソロは特筆するほどではなかったものの、曲の作り方はうまかった。最後に向けての盛り上げ上手ですね〜。実に熱狂的な終わり方でした。正直大して上手いオケというわけではなかったが、フランスらしい雰囲気を味わえたので満足でした。
【びわ湖ホール声楽アンサンブル、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団】
空き時間にグッズをあさったり、天気が良かったので外のイベントを覗いたり、ロビーコンサートを聴いたりとしているうちに次の公演に。こちらは演奏会形式ですが、簡易オペラというような内容の出し物だった。あまり演奏機会はないものの、実はこれを過去にびわ湖ホール声楽アンサンブルで聴いたことがある。つまりはお得意のプログラムなのかな?オーケストラは小編成でしたがオペラハウス管。実は聞いたことがなくて、一度聞いてみたかったのだ。演奏の方から先に書くと、かなり実力のある奏者がそろったオケだった。どのパートもうまい。特にクラリネットはなかなかのものだった。その音楽に合わせて歌うのはびわ湖ホール声楽アンサンブル。いうまでもなくうまい。演技もうまい。以前見た時のような手の込んだ衣装ではなかったが、面白おかしく安定した歌唱力を披露してくれた。中ホールの前から2列目という近すぎる席で見たので、目の前で歌われると、どこに視線を置いたらいいのか目のやり場にこまりましたが、こんな近くても粗が聴かれないのはさすがというものだろう。
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