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2009年7月18日 NHK交響楽団
N響「夏」2009 大阪公演(ザ・シンフォニーホール)

演奏曲目および評価

ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」作品92
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
ブラームス/交響曲第4番 ホ短調 作品98



演奏者(指揮者・ソリスト)

ピアノ:ジョナサン・ビス
管弦楽:NHK交響楽団
指揮:ジェームズ・ジャッド

感想・短評

ほぼ毎年コンスタントに聴いているN響。夏のシリーズを聴きに来たのは初めて。日本を代表するオーケストラなので、たまに聴くことで他のオーケストラとの個性の違いを知る絶好の指標になっている。今回はオーケストラの後ろ(クワイア席)で聴くというのも初めてなので興味深い。

さて、オープニングのドヴォルザーク「謝肉祭」は勢いがよい、だけだったかな? ちょっと主旋律が捉えにくかった。座席のせいかもしれない? 華やかな曲ですが、どうも曲に乗りきれませんでした。

2曲目はモーツァルトのピアノ協奏曲第21番。ジョナサン・ピスのピアノはとてもモーツァルトらしく、角がとれた優しい音色。それをサポートするジャッドの指揮は極めてオーソドックスで、どちらかといえば小さくまとめたなという印象だった。途中オーケストラが急ぎ気味になるなど、不安定なところが多かったのが気になった。良くも悪くも普通のモーツァルトでした。

最後のメインはブラームス4番。このところブラームスを取り上げる公演が多くなってきた気がする。またブームなのか? N響らしく重量感のある聴き応えある演奏だったと思うが、いかんせん座った場所が良くなかった。クワイヤ席でも、まともにホルンの後ろ。ホルンの出番が比較的多い曲なこともあり、完全に弦楽器をかき消していました。N響のホルンはあまり好きではなのもあり、まったくブラームスのシンフォニーを聴いた気分にはなりませんでした。

そういう意味では、アンコールが一番満足しました。ブラームスのハンガリー舞曲より第4番。もっと哀愁に満ちた演奏の方が好きだが、多彩な表情を織り混ぜた快演だったと思う。

やっぱりウマイN響ではあったが、これまで感じたような「圧倒感」は感じられなかった。いつも聞き慣れている関西のオケのレベルが上がって来ているということも関係なくはないだろう。いや、そう思いたい。

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