今日はAKBでも行ってみようかと思っていたが、安くチケットが手に入ったのでNHKに来た(笑)。初めてN響のサントリー定期に来たが、公演完売の公演の割には空席が目立つ状態だった。いつもこんな感じなのかな?年齢層が高いのは相変わらずだけど。今日の指揮者は6月にケルン歌劇場で聴いたことのあるシュテンツなのでちょっと楽しみ。
前半はブラームスのヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリンのエーベルレは若いのにロマン性溢れる弾き方をする逸材。実に透明感のある伸びやかな音色が印象的だった。最近の若手奏者は完成されている人が多いので驚きだ。特に第2楽章のヴァイオリンは絶品だった。奇抜なわけではないが、このヴァイオリニストは引き込ませる何かを持っている。シュテンツの指揮はダイナミックだったものの、どこかムラがあってつかみどころがなかった。今日はLAエリアで聴いたからなのか、いつもと響き方が違ったのも影響があるのかもしれない。
そんな印象もシューマンで吹き飛びました。シューマンをここまで重厚なドイツ音楽として聴いたのは初めてかもしれない。ブラームスとの組み合わせなのも頷ける演奏でした。全体的にはテンポを抑えた雄大な演奏。そのために第2楽章は少し重い感じがしたものの、第3楽章の木管の美しさは格別だったし、第4楽章もスケールが大きかったです。シューマンイヤーとして最後を飾る演奏だったように思います。
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