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シンフォニーホールでN響を聴くという贅沢。なかなか値が張るので余程でないとチケットを取らないのだが、今回はその「余程」に該当した。目玉はなんといっても小曽根さんとの競演というのは言うまでもない。プログラムはオール・ラフマニノフというのも何かと興味深い。そんな大注目の演奏会の割には会場は思ったより空席があったが、いつものN響の客層とは違って女性や若い人が多かった。
さて、小曽根さん登場のラプソディだが、個人的な感想としてはちょっともの足らないものだった。まず、オーケストラ。これがN響か?と言うほどのまとまりの悪さだった。ポディウム席だったのでバランスが悪かったのかもしれないが、聞き慣れたラプソディには聞こえなかった。特に管楽器のミスが目立ちすぎ。いつも完成度の高い京響ばかり聴いているので耳が肥えてしまったか?それほど不満の多い演奏だった。
次に小曽根さん。やはり弾き慣れないクラシックということもあり、小さくまとまってしまっていたような気がする。それ以前に、自由奔放にさせてもらえなかったのが大きいだろう。いつものように、いつ戻ってくるのかと思うほどの即興性は聴かれなかった。後半で数少ない自由時間を得たときは、フラストレーションが爆発したかのように火がついたが、やはり出番は制限されていたのかすぐに戻ってきた。うーん、なかなか満足いかなかったなぁ。それだけに、アンコールは存分に楽しめました。
後半は交響曲第2番。メロディが豊かで聴き応えのある曲だから、何度聴いても飽きないものだ。また、N響で聴くということにも大いに意味がある。後半は打って変って、前半のオケは何だっんだと思うほどの充実した響きがホールを支配する。やはりN響の辞書なみに分厚い響きを聴いていると、世界的なオーケストラなのだと実感することが出来る。
尾高さんの指揮は実に明確で、安心感ナンバー1の指揮者じゃないだろうか?しかも凡庸ではない音楽を紡ぎ出すのが一流といえよう。私の好きな指揮者の一人である。
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