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2000年1月14日 大阪フィルハーモニー交響楽団
20世紀の交響楽展(ザ・シンフォニーホール)    はいかーのご招待1

演奏曲目および評価

ショスタコーヴィチ  祝典序曲
プロコフィエフ  交響的物語「ピーターと狼」
ストラヴィンスキー  バレエ音楽「春の祭典」



演奏者(指揮者・ソリスト)

ナレーション: 藤村 俊二
指揮: 佐渡 裕

感想・短評

「はいかー」が急用のため代理で行ってきました。シンフォニーで大フィルを聴くにのはこれで2回目。前回もなかなか素晴らしい演奏を聴かせてくれたのでちょっと楽しみ。

1曲目はショスタコーヴィチ。大フィルを聴いた中で一番の響き! ほとんどが強奏なので演奏しやすいのだろうか。佐渡さんのスピーディーな曲作りはバッチリ。打楽器は先走り気味だったけど・・・大太鼓の関してはそれが効を成して、非常に推進力が表れていたのが良かった。

プロコフィエフの語りは藤村俊二。いたって普通のナレーションではあったが、落ち着きのある表現はさすが。しかし、主役となる木管・ホルンがいまいち・・・クラリネットは堅く、フルートはノイズが目立ち、ファゴットは音が割れすぎ、ホルンは不安定。そんな中、アヒルが狼に飲み込まれる場面で最悪の事件が起こった。携帯電話の着メロ暴発(バッハ:主よ、人の望みよ喜びよ)。チェロの高弦の静かなソロだったので、けたたましくホールいっぱいに鳴り響いた。一気に冷めた。せっかく物語ののめり込んで聴いていたのに、復活するのに時間がかかったぞ。それはともかくとして、演奏は▲だが、ナレーション力で○かな。相変わらずスネアは音が大きすぎる。ホールの壁からの反射音が耳障りなくらい。

最後は春の祭典。今日の出来ならいい線行くかと思っていたが、そうはいかなかった。今ひとつ元気がなかったのだ。冒頭のファゴットも感じが出ていない。一昨年聴いた井上氏=京響の非常にグロテスクな演奏に比べるとかなりもの足らない。相変わらず巨大戦艦のような迫り来る迫力というものはあるが、機動力に欠け不鮮明。ティンパニが縁を叩いてしまい「カツッ」という音が聴こえたのは面白かった(笑)。第1部最後の「大地の踊り」は迫力勝ちか。

後半は尻下がり気味だったが、いつもの金管に比べれば大いに健闘していた。佐渡氏ももう少し粘っこい演奏をしてくれたらなぁ・・・とそう思った演奏だった。

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