|
今回は非常に地味なプログラムだ。こういう時こそ良い演奏が期待できる場合が多い。今回の指揮は阪さん。関西では良く見かけるが、意外にも大フィルに初登場とのこと。私も阪さんの指揮を聴くのは初めてだ。そんな期待もあるのか、会場は満席に近い状態だった。
最初はシャブリエ。久しぶりに良い曲に出会えたという感想。これは知られざる名曲かも。阪さんの指揮はなんかロボットみたいでカクカクだったけど、明確でスピード感のある指示に好感を持った。曲の方は終始華やかさ満点で、騒がしい感じもしたが、今日のオケは安定感が良かった。オケの配列もいつもとは異なり、ヴァイオリンが両翼、コントラバスが左奥、ハープは右奥というような並び。その配列のためか、輪郭がはっきりしないように聞こえたが、それはそれでフランス音楽っぽく聞こえて良かった。
2曲目はサン=サーンス。オケは小編成だが、今日は安定感があったため、曲の魅力を十分に表してくれたと思う。大フィルのフランスものがフランスっぽく聞こえたというのは初めてか? しかし、阪さんの指揮は相変わらずスピード感がスゴイ。本当に統制の上手さには感心する。チェロは音の甘いところが多かったが、低音部の深い響きに聴き惚れた。早弾きの粗さは否めなかったが、オケとピッタリ合っていたので安心して聴くことができた。アンコールでは、J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲第1番より<クーラント>」を演奏してくれた。
メインはフランク。これはまた渋い。メジャー曲にも関わらず、いまいちメジャーになり切れないこの曲って・・・ そんな曲の魅力を今日はぐっと高めてくれた気がする。初めて退屈せずにこの曲が聴けたのではないだろうか? それほど、阪さんの指揮が非常にダイナミックなのだ。時にはやり過ぎかという面もあったりするが、スケールが大きく、デュナーミクを効かせまくっているところがとても面白かった。オケもそんな阪さんの意向をしっかり汲み、機動力の高さをアピールしていた感じ。大植さんもいいが、阪さんも大フィルとの相性いいんじゃないかな??? またの出演に期待!
2005年コンサートカレンダーにもどる
|