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2006年4月29日 大阪フィルハーモニー交響楽団
大阪野外芸術フェスティバル2007 星空コンサート(大阪城西の丸庭園)

演奏曲目および評価

バーンスタイン  ミュージカル「キャンディード」序曲
ドヴォルザーク  交響曲第9番「新世界より」第4楽章
J.シュトラウスII世  ワルツ「美しき青きドナウ」
サン=サーンス  序奏とロンド・カプリチオーソ*
J.ウィリアムズ  映画「E.T.」フライング・シーン
ラヴェル  ボレロ
チャイコフスキー  序曲「1812年」

演奏者(指揮者・ソリスト)

*ヴァイオリン: 見渡 風雅
管弦楽: 大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮: 大植 英次

感想・短評


昨年9300人という観客を集めた「星空コンサート」。今年は大阪フィルハーモニー交響楽団創立60周年記念事業として開催されることとなった。昨年の評判を聞いて、今年は多くの人が足を運ぶだろうから、早く行こうと思ったが、無駄に待つ時間が長いのもイヤなので、開場の1時間半くらい前(16時過ぎ)に足を運ぶことにした。ところがやはり、すでに長蛇の列。入場口から続いた列は桜門まで伸びていた。このくらいで1000人はいるかなぁ。確認はできていないが、最終的には天守閣付近まで列は伸びていたのではないかと思います(>_<)。

あまりの人の多さに30分程度早く開場。昨年よりは後ろになるが、真ん中の通路の後ろ辺りの場所を確保。ちょっと遠いけど、スピーカーで聴くんだからまぁまぁか。1時間半ほどしてようやく開演。白のジャケットに身を包んだ大植さんが登場し、キャンディード序曲で幕開け。スピーカーから流れるチープな音にガッカリしつつも、野外公演独特の雰囲気を大いに楽しんだ。しかし、大植さんはいつもにまして絶好調だった。冗談アリ、笑いアリ。「美しき青きドナウ」の紹介なんか、「ドナウ川よりも淀川の方がよっぽどキレイ。では聴いてください、美しき青き淀川!」な〜んて(^_^;)

ところで、今年のプログラムは昨年と構成が似ている。今回の見どころは次の3つにポイントが絞られると思う。
1つは、小学6年生の見渡さんによるヴァイオリン演奏。ハッキリ言って小学生なんて思えない演奏でした。ホールでないからよく分からなかったが、音はかなり正確で技術もかなり高い。う〜ん、日本人奏者も層が厚いぞ。

2つめは企画ステージ?の「E.T.」。昨年、スター・ウォーズで盛り上がったライトセイバーを今年も振り回していた(関係ないんだけど)。それだけかと思いきや、曲が始まったとたん、大植さんが舞台袖に引っ込んでしまった。その次の瞬間、E.T.をカゴに乗せて自転車で登場。会場は爆笑となったが、指揮しない大植さんっていったい・・・。

3つめはボレロ。普通の演奏ではなく、スネアや大太鼓などのパーカッションを舞台の前面に配置し、各パートごとの紹介を入れた「青少年のための管弦楽入門」的な演出アリ。こういうボレロも楽しいかも。あまりクラシックを聴かない人にとっては退屈な曲の1つだろうからねぇ。

プログラムのトリは恒例?の「1812年」。昨年のようなスピーカー不調はなく豪快にそして華麗に締めてくれた。バンダの金管がスケールの大きさを助長していました。会場は割れんばかりの歓声とスタンディングオベーション。いやー盛り上がりました。アンコールはこってりと3つ。

  ロッシーニ 「ウィリアム・テル」序曲より“スイス軍の行進”部分
  童謡メドレー  夕やけこやけ、七つの子、ふるさと
  外山雄三 「管弦楽のためのラプソディ」から“八木節”部分

毎年の恒例になりそうな野外コンサート。朝日新聞の記事によると、今年の観客数は1万4千人だったという。日本最大のクラシックイベントに関西のパワーを感じました。来年は・・・行くかな?

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