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今年初の大フィルは北欧特集。始めの1曲からシベリウスらしい雰囲気が漂っていた。さすが大フィルと思わせる深く静けさのある弦楽の調べ。鶴を表すというクラリネットの旋律こそ大したことなかったが、この曲の持つ美しさを十分楽しむことができた。
2曲目は日本初演となるラウタヴァーラ。実はこの曲を楽しみで聴きに来たのだ。昔、たまたま知らずに買ったCDがラウタヴァーラの交響曲第7番「光の天使」という曲で、その独特な雰囲気に興味を覚えていた。まさか、日本では全く知名度がないこの作曲家の曲を生で聴く機会に恵まれるとは。。。大フィル万歳! さて演奏の方は思ったよりメロディが豊富なものだった。冒頭はアルプス交響曲のような夜明けの雰囲気。曲を支配する完全4度の旋律こそ退屈なのだが、弦楽器の調べはまさに北欧の情景そのもの。第2楽章は戦闘モードの雰囲気だが、ちょっとイメージが沸かない。良かったのは第3〜4楽章。ホルンの長いソロは息切れで尻切れトンボだったが、弦楽器の美しさは絶品。フィナーレも華やかに厳かに終わるのも心地よかった。さて、日本でも人気が出るかな?
しかし、一番期待してなかったシベリウスの第1番が最高に素晴らしい演奏だった。なんと楽しい演奏なんだろう。ここまでシベリウスを楽しませてくれた演奏は初めてかもしれない。冒頭のクラリネットソロはあまりにも美味しい。金井さん会心の演奏でした。そのあとに続く2ndヴァイオリンのトレモロ?が高ピッチな上に元気良すぎ。いいぞ、いいぞ。さらに続く1stヴァイオリンも管楽器も元気がいい。小さく「シベリウスらしく」まとめようとする演奏が多い中で、ある意味攻撃的で濃いアプローチは面白くてたまらなかった。第3楽章も鋭く切れまくり。第4楽章は変幻自在でテンポも目まぐるしく変わる。
あー面白かった。大フィルの会心の演奏もさることながら、インキネンの手腕にはただただ感心するばかり。是非ともまた違う曲(特にシベリウス)で登場してもらいたいものだ。
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