今日のプログラムはなかなか通好みな選曲なのでうれしい。庄司さんのヴァイオリンも久々に聴けるので楽しみな公演となった。
このところCDを聴いてないがお気に入りの作曲家コダーイ。何だかミスも多く散漫な印象のある演奏だった。面白いといえば面白いのだが、抑揚も急激でスリリングな指揮をするアルバー。好きな曲なので期待していたがハズレだったかな。
庄司さんのリゲティはなかなかの熱演だったのが収穫。完璧な現代曲でヘンテコリンなものなのだが、とても興味を惹き付けられた演奏だった。なんといっても庄司さんのヴァイオリンがうまい! いや、うまいという次元を通り越して、極みに至った風格さえ漂わせていた。爆裂的に眠い状況ではあったが、何度も堕ちながらヴァイオリンを堪能できたのが今日の収穫。しかし、いつも思うが、あんな現代曲をよく演奏できるな・・・
隣の客の鼻息がうるさかったので、後半は場所を変えて鑑賞した。大好きなラフマニノフの交響曲第3番は、なかなか演奏機会が多くなく、納得の行く演奏も聴いたことがない。今日も残念ながら今一つな演奏でした。やっぱり流れがバラバラなんですね。バランスが良くない。この指揮者は自己満足な指揮だからそう思ったのだろう。アンサンブルを整理しようとか、曲の流れを整えようとかはないのかな?どうも、自分がやりたいように陶酔しているだけのように感じた。ただでさえ難しい曲なのに、余計に難しくしていたように思う。全体的には急ぎ気味なのに、第3楽章はなぜか、ぐっとテンポを落としていたのが、個人的には気に入らなかった。
オケも今日の出来は良いとは言えなかった。ちょっと前の大フィルに戻ってしまったのかなぁと思った。聴き手にも集中力がなかったんでしょうけど(汗)。
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