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うーん。観客の入りがよくないぞ。7割弱といったところか。ヤブロンスキーも登場するし、ショスタコーヴィチの大作も聴けるので、プログラム的には入っても良さそうなものだが、大フィルも集客に苦慮しているようだなぁ。
さて、1曲目の「オラワ」という曲は思わぬもうけた曲だった。全く知らないポーランドの作曲家だが、映画「戦場のピアニスト」で知られている人らしい。短い旋律を少しずつ変えながらひたすら繰り返す。ミニマルミュージックのようだがちょっと違う。飽きさせることなく旋律が移ろうので曲にドンドン引き込まれる。弦楽セクションもハツラツとした働きを見せ、聴き応えのある良い演奏でした。
前半の目玉はやっぱりヤブロンスキーによるショパンでしょう。最近はあまり名前を聞かなかったのだが、ちゃんと活動してたのですね。自分がピアノを聴かないだけかな?
しかし、かなり期待外れの演奏だった。驚いたのは冒頭から全くオケの覇気がないこと。いつも聴いているCD(ツィメルマン&ポーランド祝祭管)とは世界が異なりすぎで戸惑ってしまった。ヤブロンスキーについても同様だ。なんという平坦で単調なピアノなんだろうか・・・。両者揃って実にもの足らないパフォーマンスだった。美しすぎてウットリするはずの第2楽章は記憶が飛んでましたから。もちろん美しいには美しかったのですけどね。。。観客も特に感心していなかったようだが、アンコールが1曲。
ショパンのマズルカop.68。くすんだ音色がよく合っていたと思いますが、先週聴いたオピッツがかなりウマかったのでどうしても比較しちゃいます。
何ともスッキリしない前半だったが、後半もスッキリとストレスが同居する演奏でした。まず冒頭から違う曲が始まったのかと思ったほど抑制されすぎた旋律が漂う。ソビエト的と言えなくもないが。鳴らすとこは鳴らすので、メリハリがあるとも言えるのだが、何ともわざとらしく感じてしまった。そんな中、素晴らしいパフォーマンスだったのはクラリネットとピッコロだ。驚きは第2楽章。ある程度予想していたが、猛烈なハイスピードで一気に駆け抜ける。木管楽器には過酷なスピードだっただろう。爽快な演奏だったが、ちとやり過ぎな感じの方が強かった。同じことは第4楽章でも言えた。クライマックスを迎えるとハイスピードの嵐、嵐、嵐。オケは見事なくらい頑張ってました。でも、何か求めてるものと違うなー。今日の指揮者とは波長が最後まで合いませんでした。
過去の演奏を思い出しても、ショスタコーヴィチの交響曲第10番は演奏者を選ぶなぁと思いました。2010年1月には京響が取り上げるのでどういう演奏になるか楽しみだ。
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