相変わらず風邪を引いて苦しい中での演奏会となった。ボーっとして音楽に集中できないんですよね。オマケに鼻が詰まっていたので息苦しいし。明後日も演奏会なのでこういうときに風邪を引くのが情けない。
なのでまともな感想はかけませんが、今日の演奏会は満足のいくものだった。このところの大植さんの指揮はどうも波長が合わないのだが、今日の演奏に関しては合っていた。まずはショスタコーヴィチ。大フィルといえばショスタコーヴィチが得意なオケだと思っているが、その認識に間違いはなかった。この曲はショスタコーヴィチの中でも室内楽的といわれるため豪壮な曲ではないのだが、今日の演奏は非常にスケールの大きな響きを感じることができた。大フィルの持つ大地を震わすような土臭い響きが久々に聴かれた気がします。
後半もお得意のブルックナー。個別のパートを聴くといろいろと問題はありましたが、ブルックナーの音楽として大枠で捉えた時、やはり大フィルはうまいな、と再認識しました。ブルックナーの響かせ方が分かっているようです。この曲は昨年ウィーン・フィルでも聴いたが、ウィーンの響かせ方とは全く異なる。ドイツ的なんでしょう。どっちも好きなので甲乙はつけないです。ただ、大植さんはたまにテンポを大きく変えることがあるので、ブルックナーに関してはあまり感心しないです。第1楽章後半に特にそう思いました。第4楽章最後の消え入る金管がちゃんと出せていれば良い気分だったんですけどね。
お得意の作曲家の2曲。私も好きな曲なので今日の演奏会は風邪にもかかわらず満足して聴くことができた。おまけにメガネを忘れて行ったので、はっきり見えなくて何だか不思議な感覚でした。。。
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