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台風が来ているからか?プログラムがマニアックだからか?たぶん後者だと思うが観客の入りはあまりよくなかった。後半なんかは私にとっては垂涎のプログラムなんだが、どうやら一般受けはしないらしい。
さて、前半のベリオ編曲の2曲は中断なしで続けて演奏された。素晴らしく表情豊かな下野さんのタクトだったのだが、いかんせんオケのアンサンブルに難点があった。「マドリードの夜の帰営ラッパ」の盛り上がり部分なんかは大フィルらしい壮大感を満喫できたのだが、繊細な部分では緻密さに欠ける。「フーガの技法」では最後の不協和音が決め手なのに、それに至るまでもいろいろ不協和が聴かれたなぁ(笑)。
後半は大フィルの十八番ともいえるブルックナー。それも滅多に演奏されない2番とくれば期待は大きい。さらにはキャラガンによる第1稿の演奏でもあり、いろいろと資料的な価値もある。演奏の方は立派なものでした。ホルンは全編に渡って残念な出来だったものの、さすがはブルックナーを得意としている大フィルだけあって聴き応えは十分だった。それも下野さんのドライブの妙に尽きるだろう。一部テンポの変化を大きくつけているところがあったが、全体的に王道ともいえる壮麗たるブルックナー演奏でした。特に盛り上げ方とか、休止、フィニッシュが素晴らしく劇的。長い・眠い・退屈と言われるブルックナー(それもマイナーな2番)を飽きさせずに聴かせる腕は並みのものではない。何を振っても完璧な下野さんですが、ブルックナーの全曲演奏会でも開いてもらいたいものだ。大フィルならやるっしょ?
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