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ベルリン・フィルのマーラー3番を聴きに行ってちょうど丸1年。金額的には圧倒的に違うが、再びこの大曲を聴く機会に恵まれた。しかし、オケは大フィル。あまり期待していなかった。ただ、指揮が佐渡さんなのでおもしろいことになるだろうということは予感していた。
冒頭から、やけにあっさりと始まった。しかし今日の大フィルはいつもとは違った。ミスは相変わらず多いのだが、佐渡さんの起伏の大きな指揮につられ充実した音楽を奏でていた。
バンダが今日の演奏の善し悪しを決定づけた。第3楽章のポストホルンによる長大なバンダソロ(実はトランペットだったが・・・)。思わずベルリン・フィルの時の名演を思い出した。いつもの大フィルにはない美しい音色。これだけでも今日来た甲斐があった(ちなみに第1楽章のスネアのバンダは音が大きすぎて×)。第4楽章では独唱が聴きものになるが、3階席のためか(おそらくホールの悪さ)神秘的な雰囲気にはならなかった。第5楽章の「ビムバム」は子供達がうまくやってのけたと思う。しかし、51人の少年少女合唱団なのに男の子が4人しかいなかったのはちょっと笑ってしまった。
そして涙を誘う終楽章。佐渡さんの手に掛かるとこういう楽章は魅力を増すのだろうか? 大きな流れの中で天に昇るのを眺めるだけになってしまう。感動的な終結に、いつもにない満足感を感じた。
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