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テレマン協会によるベートーヴェンチクルスの1つ。合唱には定評があるので今日の演奏もかなり期待ができる。最初の「コリオラン」は控え目ながらも古楽特有のキビキビとした演奏が楽しめた。特にティンパニのハリのある音色がいいですねぇ。最後の方でファゴットが飛び出たのはご愛敬か。
ピアノ協奏曲第2番は元々退屈に感じている曲だったのもあるが、最高に眠かった。1週間近く風邪で寝込んでいて十分な睡眠を取っていたのですけど(笑)。ピアノが入ることもあり、この曲も控え目な演奏だった。フォルテピアノはいつもながらにボリュームがなくて聴き応えに欠けたが、音色は実に眠気を誘う優しさだ。オケもピアノに合わせた控え目度なので子守唄には最適(汗)。第1楽章最後の不協和音はご愛敬か、目覚ましか?
後半はミサ曲。ベートーベンのミサ曲といえば「ミサ・ソレムニス」だが、こういうマイナーな宗教曲をやってくれるところがニクイ。当然聴いたことなかったので、CDを買って4〜5回予習しておいた。今日の演奏は本当に素晴らしく良かった。30人程度の合唱団と中規模な古楽オケとのバランスが素晴らしい。加えて4人のソリストの実力も高い。これ以上何を望むか? 第2曲の「グローリア」冒頭の華々しさ炸裂には舌を巻いたが、圧巻は第3曲の「クレド」だ。全ての良い面が聴くことができた曲だと思う。ティンパニを始めとするオケ全体が白熱してキレにキレていた。合唱も負けじと一糸乱れぬ快演だった。後半もダレることなく楽しめた。ソリストが充実していたことも要因だろう。ソプラノが完璧なまでに巧かったのが光っていた。しかし「ミサ・ソレムニス」よりも聴き応えがあるんじゃないかと思ってしまったくらいハマリました。
帰り際、「ベートーベンはやっぱり第九以外は大したことないな」と言っている人がいた。この曲の良さが分からなかったとは、実に可哀想なことだ。病み上がりに最適な、祈りに満ちた優しい演奏が聴け、満足して小雨の中を帰った。
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