久々の大阪倶楽部。このレトロなホールは優雅な気分にさせてくれる。いつもはバロックなのだが、今日の出し物はモーツァルト。それもピアノ協奏曲全曲演奏会ということで、なかなかマニアックな曲目が並ぶ。唯一「ジュノム」が少し有名な程度か。
演奏は2台のピアノを使い分けていた。最初はシュタイン社で第12番。次はヴァルター社で第11番。音色が違うので聞き分けるには面白かった。ヴァルターの方がチェンバロっぽかったので、シュタインの方が好きかな?曲は勇ましい第11番の方が楽しかったですが。
後半は第9番「ジュノム」。早い番号としては有名な曲だ。5月に小曽根さんの演奏で堪能したのが記憶に新しい。勝手知ったる曲だっただけに楽しく聴けた。ピアノの高田さんも流れる水のような滑らかさで、モーツァルトらしさを存分に表出させていた。
マニアックなのだが、延原さんのいつもの皮肉たっぷりの話も楽しくて、心安らぐ演奏会として参加することができたのは良かった。
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