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2007年3月22日 読売日本交響楽団
名曲シリーズ 大阪公演(ザ・シンフォニーホール)

演奏曲目および評価

ベートーヴェン  交響曲第5番 ハ短調 op.67「運命」
ブラームス  交響曲第1番 ハ短調 op.68


演奏者(指揮者・ソリスト)

管弦楽:読売日本交響楽団
指揮: ゲルト・アルブレヒト

感想・短評

読売新聞の懸賞で当てたチケット。大味なプログラムだが、読売日響で聴けるのだから価値はある。おまけにアルブレヒトは常任指揮者としては最後のツアーとなるので、こちらも価値がある。

さて、ベートーヴェンは予測していたものの、やはりビックリするほど速いスピードで突き進んだ。音を短く切る奏法だったのが少しぶっきらぼうで、表面的な演奏に感じてしまった。これはこれで面白いともいえるが・・・ 第2楽章は木管の活躍を堪能、第3楽章は低弦のパワーに圧倒された。特にヴィオラの迫力はこれまで聴いたことがないほどスゴかった。ここまで音出せるんだ・・・大きな収穫でした。第4楽章は様々なところでテンポ変化があり、まとまりがあるんだかないんだか。とにかく超快速で驚きでした。低弦がしっかりしているんだからじっくり聞かしてもらいたかったなぁ。

後半はブラームスの1番。演奏会で聴くのは結構久しぶり(2002年のN響以来)。こちらは速いテンポでなくて最初は安心した(^^; 低弦がしっかりしている分、非常に重量感がありブラームスらしかったです。コンマスのノーランも素晴らしいソロを聴かせてくれたし。交響曲第1番でいつも気になっているのが、第4楽章の有名なメロディ。この部分だけ気合を入れる演奏を良く耳にするから。他の部分と比較して柔らかであっさりとしたものだったので、わざとらしさがなくて好印象でした(安心)。ただし、ブラームスでもアルブレヒトの豹変は至る所にあった。どうしてもテンポの急変がしたいのね。フィナーレ部分は速すぎでした。う〜ん。オケは上手いのでじっくり聴きたかったけど、アルブレヒトという指揮者がいま一つつかみ切れなかったかなぁ。

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