せっかくコンサートを楽しむのなら、隅々まで楽しまなくてはもったいない! ホールを見渡せばいろんな発見がありマスよ。ちょっとマニアックな観察をしてみましょう。
- ホールの材質
特にホール内の壁に注目するといろいろな違いがあることが分かります。反射板や吸音板などの違いだけでなく、木材、樹脂、金属板、石材などさまざまです。京都コンサートホールでは、ホール内の壁が京都らしく格子戸状になっているのがユニークです。また、大阪のザ・シンフォニーホールでは、ホール内の壁に使っている素材がとても音響的に良いものを使っているように思います。一度、壁際の席に座って聞いてみれば分かると思いますが、圧迫感がなく、バランスよく聞こえます。端っこの席といえど、素晴らしいです。
- パイプオルガン
最近の規模の大きなホールには多く設置されていますが、どれもデザインが異なり立派なたたずまいです。設備が大きいだけでなく、海外から職人が来て設置するもののようなので、費用もすごくかかっています。オルガンを使う曲が頻繁にあるわけではありませんが、使わない時でも側に行って見学したいものです。
- 天井
ホールごとに高さはまちまちです。天井が高く、空間を広く取ったホールはその分響きもスケールが大きくなります。東京のサントリーホールはこの空間を見事に響かせているホールだと思います。天井には特に何があるわけではありませんが、面白い形をしているところや、反射板の設置方法が面白いところもあります。また、照明自体も趣向を凝らしたデザインになっているところが多いので、眺めてみるのはどうでしょうか?
- 椅子
全く気にならないと言えばそれまでなんだけど、ホールごとに座席の椅子も異なります。あたりまえですが。。。ただ、座り心地が違うと言うだけにとどまらず、細かい配慮がされている場合もあります。びわ湖ホールの場合は、背もたれの部分の布張りが頭のところまでありません。そのために座り心地は若干良くないのですが、これは少しでも布生地による残響の吸収を抑えるための配慮。そう見てみると、ホールによっていろいろな座席があるもんだと感心します。 |