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2010年1月24日 関西フィル&京都シティーフィル合唱団
第35回演奏会(京都コンサートホール 大ホール)

演奏曲目および評価

モーツァルト/レクイエム(バイヤー版)
ブルックナー/ミサ曲 ヘ短調(原典版)


演奏者(指揮者・ソリスト)

ソプラノ:浦田恵子
アルト:溝渕悠理
テノール:北村敏則
バス:萩原次己
オルガン:堀江光一
合唱:京都シティーフィル合唱団
管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団
指揮:明石好中

感想・短評

先週、PACでレクイエムを聴いたばかり。今年に入ってレクイエムづいている。好きなジャンルだけにうれしいばかりだ。しかし、合唱付きのオーケストラ曲というのは第九を始めとして集客は素晴らしいもんだ。恐らく出演者の関係だと思うが、感心するくらいによく入る。学生時代に合唱団に所属していたが、閑散とした定期演奏会が忘れられないというのに。。。

さて、今回のプログラムはボリューム満点で、1つの演奏会で取り上げることはないのではないか?フィレステーキとサーロインステーキを同時に食べるようなもんだ。演奏の方はというと、可もなく不可もない無難なものだった。だからといって悪いわけでなく、基本をしっかりした良い演奏だったと思います。ミサ曲だからそうあるべきなのだけど。ブルックナーはメリハリというものに乏しく、厳かに淡々と進んでいく。ソリストはソプラノは上手かったものの全体的にパンチが弱い。合唱団は合格点で、あまり耳を澄ますと個人の歌声が気になることがあるのでオーケストラをメインに耳を傾けていた。ある箇所でオルガンがフライングしてしまっていたが、そもそもオルガンは邪魔だったと思う。

後半のモーツァルトはなかなか熱の入った演奏でした。相変わらず平坦でメリハリに乏しいのだが、歌い慣れている感もあり、堂に入った演奏だったと思います。私も20年近く前に歌ったことのある曲なので、聴きながら心の中では一緒に歌っていました。この曲でもオルガンは邪魔だったな・・・。しかしまだ要るんですね。レクイエムで「ブラボー」と叫ぶ輩が。

拍手が続いたあと、コンマスがお開きの仕草をしたが、他の団員に止められていた。そう、アンコールがあるのをコンマスが忘れていたのだ(汗)。アンコールは次回の定期演奏会で歌う予定のラター作曲の讃美歌から1曲だそうな。

 The Lord Bless You and keep you

大ボリュームのミサ曲が聴けて満足感のある演奏会であった。

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