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2010年3月31日 オーケストラの日2010
(NHK大阪ホール)

演奏曲目および評価

コープランド/市民のためのファンファーレ
ストラヴィンスキー/協奏的舞曲
バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
プッチーニ/交響的奇想曲
マスカーニ/歌劇「友人フリッツ」間奏曲
ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲
ブラームス/交響曲第4番から第3楽章、第4楽章
ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲

演奏者(指揮者・ソリスト)

京都フィルハーモニー室内合奏団(指揮:大山平一郎)
兵庫芸術文化センター管弦楽団(指揮:茂木大輔)
京都市交響楽団(指揮:広上淳一)
大阪センチュリー交響楽団(指揮:小泉和裕)
関西フィルハーモニー管弦楽団(指揮:飯守泰次郎)
京阪神地区合同オーケストラ(指揮:藤岡幸夫)
司会:上田早苗

感想・短評

「オーケストラの日」イベントなので、最初は行くつもりにしていなかった。なぜなら、クラシックファンの裾野を広げるためのイベントであり、初心者や子どもを対象としたイベントだからだ。しかし、内容を見てビックリ!こんな壮大な計画ができるのかと驚くほどの、京阪神地区5オケの響宴、合同オケに至っては7オケの集まりとなっていた。スタッフも含めると総勢369名。これ、行かない理由ありますか?

オープニングは華々しくコープランド。3倍管だろうか?多すぎだが、お祭りだからノープロブレム。日本の金管奏者も上手くなったもんだと確認できる演奏でした。しかし、NHK大阪ホールは相変わらず金管がやかましいほどよく響く。というか響きすぎだ。

オーケストラの響宴のトップバッターは、大山さん率いる京フィル。いつもと変わらず堅実で地味な演奏なのが京フィルらしさか。曲がマイナー過ぎたこともあり、ちょっと盛り上がりに欠けたかなぁ。

2番手は茂木さんが指揮をするPACオケだ。宮廷音楽式のようなユニークな並び方が特徴で、少し編成も大きめ。若々しく新鮮な音色だが、バロックなのだからもう少しキビキビした感じが欲しかったかな?茂木さんの指揮は初めて聴くが、誠実な感じで印象は良かった。

格の違いを見せつけたのは3番目に登場の広上さん&京響。曲は先日の定期でも演奏したプッチーニ。編成が大きいということもあるが、音色とその響きの厚みは飛び抜けていた。ただ、ちょっと力が入りすぎだったかな?頑張りすぎな感じで京響らしい繊細さよりは勢いが勝った演奏でした。やっぱりこのホールは金管がうるさい。

京響に勝るとも劣らない演奏を披露したのが小泉さん&大阪センチュリー。弦楽器のウマサには元々定評があるだけにその芳醇さはピカイチ。最近は金管が上手くなってきたので全体のバランスは素晴らしい。普段通りの整った美しい演奏でした。

オーケストラの響宴の最後は飯守さん&関フィル。しかし、関フィルもハードルの高い曲を選択したもんだ。もう少しお祭りな曲をやればよかったのに。。。先日聞いたマーラーよりは上手くて熱の入った演奏でしたが、やはり不安定な要素は多い。

こう聞き比べてみると、そんなに大きな違いがあるというわけではないが、やはり、オーケストラの個性や指揮者の個性は強烈に感じる。演奏スタイルと曲の解釈でこれほどまでに違いが出てくるのかということを感じられただけでも有意義な演奏会だ。

最後の合同演奏は、大阪フィルとザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団のメンバーも加わった爆演でした。何しろ強者プレイヤーが学生オケ並みにステージに上がるんだからとんでもないこと。マイスタージンガーでは107名。アンコールの威風堂々第1番では114名という大所帯だ。この大オケを振ったのは人気者の藤岡さん。スマートでスピード感ある指揮なのでまさに適任だった。2曲ともに堂々たる演奏で、関西のオケパワーを肌で感じられて幸せだった。ほんと関東に負けてないぞ!

このような数々のオーケストラに自分は支えられているんだなと思うと、感謝の念がいっぱいで、関西にいることを誇りにさえ思った。特に補助金カットで苦しむセンチュリーだって今日は大活躍。橋下知事も今日は聴きに来るべき演奏会だったことだろう。きっと認識が変わったはずだし。

終演後はいつものように楽屋口へ。ファンの姿は皆無だったが、普段ではありえない6人の指揮者全員のサインをもらい満足感いっぱいの1日となった。

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