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CATVインターネットのZAQによる会員向けのコンサート。友人にチケットをもらったので足を運んだ。オール・チャイコフスキーという初心者には魅力的なプログラムだ。目玉は加藤さんによるヴァイオリン協奏曲だろう。騒々しい曲ばかりなのでストレス発散には持って来いだ。
臨時のコンサートだからという訳ではないと思うが、弦楽器の主力メンバーは抜けていたように思う(座席の関係で金管・木管などは見えなかった)。コンマスも誰だか分からないがかなり若手の奏者。指揮者は目つきがいやらしい北原氏だ。
最初のポロネーズはあまりに平凡な演奏だったのであえてコメントしない。ヴァイオリン協奏曲はやはり今日の目玉となった。加藤さんは昨年、堀米ゆず子さんとのデュオリサイタルで聴いているが、力強くて線が太い奏者だ。今日の演奏でもその持ち味を生かしていた。ヴィオラ?と思わせるような深みのある、落ち着いた音色は独特のものがある。時折、ちょっと弱すぎるような部分があったが、全体としてはとても力強かった。何より良かったのは、曲を加藤さんが支配していたところ。指揮者は要らなかったのではないだろうか?全く加藤さんのペースで演奏が進んだ。自在にテンポを変えながらチャイコフスキー像を構築していたからだ。ソロが力強いのだから、オケはもっと遠慮せずに鳴らして欲しかった。
交響曲は最近の大フィルの良さが光った秀演。今日の前半はホルンが今ひとつだったが、この曲では金管の輝きを取り戻していた。北原氏は特にテンポを変えることなく、デフォルメもせずにオーソドックスな指揮に徹していた。純粋に良い演奏だったと思う。聴き慣れている人からするともう一歩踏み込んで欲しかったところだろうが。昨年の2月にも大フィルで同曲を聴いているが、今回の方がホールも良かったので良く響いて満足できた。4番は良く聴くのだが、意外と「悲愴」を聴かないので、「悲愴」で大フィルの真価を問ってみたいものだ。
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