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2007年2月23日 大阪フィルハーモニー交響楽団
第405回定期演奏会(ザ・シンフォニーホール)

演奏曲目および評価

モーツァルト  交響曲第40番 ト短調 K.550
チャイコフスキー  交響曲第6番 ロ短調 op.74「悲愴」


演奏者(指揮者・ソリスト)

指揮: クラウス・ペーター・フロール

感想・短評

今日の演奏会は聴く前にガッカリした人も多いだろう。なぜなら元々のプログラムは大植さんの指揮でマーラーの交響曲第9番が演奏されるはずだったから。演奏会1週間ほど前になって、大植さんが首を痛めてしまったためプログラム変更となったのだ。指揮者が変わるだけでなく、曲目もガラリと変更。ただでさえプレミアチケットとなる大植公演だけに影響は大きいのでは・・・

急遽指揮台に立ったのはドイツの指揮者クラウス・ペーター・フロール。急遽にもかかわらずこれほどの指揮者が用意できたのは大植さんの人脈の広さか??? そのフロール、さすが実力者だけあって、オケとの息がピッタリの中身の濃いモーツァルトを披露してくれた。昨日の N響にも負けないほどの厚みがあるにもかかわらず、快活なモーツァルト像。特に両端楽章が良かった。コンマスの長原さんが上手くオケの統制をアシストしていたと思う。思いがけず良いモーツァルトでした。

後半は「悲愴」。意外にも演奏機会が少ないので、曲目変更にもかかわらず密かに期待していた。しかし、前半のモーツァルトから一転、攻撃的で鬼気迫るチャイコフスキー演奏だった! とにかくテンポの急変がすさまじい。おまけに速いところはとてつもなく速い。崩壊寸前で、危うい綱渡り状態な部分もあったが、逆にそのために曲にグイグイ引き込まれた。その中で完璧な仕事をしていたのが、クラリネットのブルックスさん。注目していただけに大いに楽しめました。

見かけはチェリビダッケか、キダ・タローに見えるフロール。両極端の面が見られ、つかみ所がなかったものの、また今度聴く機会があったときはどんな演奏になるのか楽しみだ。

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