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1999年3月18日 大阪フィルハーモニー交響楽団
第326回定期演奏会(フェスティバルホール)  → はいかーの報告へ

演奏曲目および評価

ベートーヴェン  ピアノ協奏曲第4番
マーラー  交響曲第1番「巨人」


演奏者(指揮者・ソリスト)

ピアノ: ディーナ・ヨッフェ
指揮: 外山 雄三

感想・短評

また寝てしまいました。。。最初の曲はベートーヴェン。4番はロマンティシズム溢れる曲のはずなのに、何とも退屈な旋律。オケの抑制しすぎた表現とヨッフェの少々無骨なピアノタッチ。第1楽章は長いだけに気が遠くなってしまった。第2楽章ではようやく音楽性の深みも増し、その沈んだ悲哀感をうまく表現できていたように思う(短い楽章だが・・・)。第3楽章はごく普通の演奏といったところ。しかし、ベートーヴェンらしい表現にあまり出会えなかったのは事実。第3楽章はもっと弾んで欲しかったのだが。

メインはマーラー「巨人」。一時期どのオケもこの曲ばかり取り上げていたが、最近あまり聴かれなくなっていたので久しぶり。私にとっては4年前のM.T.トーマス指揮のロンドン交響楽団以来の演奏会となった。冒頭の弦楽器による最弱音は非常に幅がありスケール感を感じたが、バンダのトランペットがあまりに元気に吹きまくったのでちょっと台無し。続く木管の音がチープだったのも×。頭も合っていないし。さらに、ホルンはなぜあんなに自信なげに演奏をしているのか?

第2楽章は一転して素晴らしかった。コントラバスとチェロの厚い響きには感動した。跳ねるような演奏を期待しているだけに思わぬ誤算だった。ホルンは相変わらず自信がない。トランペットが不安定なのがある意味で緊迫感があり面白かった。

最も驚いたのは第3楽章。一番期待して聴いている楽章だけにちょっとあせった。なぜなら・・・なんでコントラバス7本で歌い出すんだ???!!! 冒頭で肩透かしをくらっただけに曲に集中できなかった。おまけに何というあっさりとした演奏・・・もっと緊迫感のあるところじゃないの??

終楽章はやたらめったら叫ぶのかと思いきや、意外と抑制の効いた演奏。フィナーレなんかは充実した音量で非常に安定していたと思う。

全体の印象としては、弦合奏の部分が非常に叙情性豊かな演奏となっていたのが今回の良かったところ。特に、終楽章のヴィオラはVery Good!! しかし、最近は演奏会では指揮者の解釈が云々というより、個々の楽器の演奏自体に注目して聴いてきたのであるが、久しぶりに指揮者の演奏解釈に異論を持った演奏であった。楽器のバランスからテンポ設定までいろいろ不満を持ってしまった。マーラー1番は今回を含めると通算6回目になるのでいろいろと注文はあります。しかし、まぁ、6者6様ですねぇ。そこがこの曲の面 白いところなんだろう。

「♪ホンワカパッパ、ドラえもん〜」失礼。またやっちゃいましたね。ドラは。前回に引き続きやり過ぎです。ぶっ放すのはやめましょう。

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